エフセキュアブログ

インターポールサイバー部門本格始動

ここシンガポールは中華圏の国だということもあり、1月1日の正月よりも旧正月(春節)のほうが本当の正月といった感じでしたので、ようやく新年を迎えた感じです
ご紹介が遅れましたがインターポールの新しいビルもほぼ完成し、すでに業務を開始しております。

BEFORE(2014年4月):
IGCI

AFTER(現在):
IGCI1

IGCI2


昨年多くの方にご協力いただいて蒔いた種は、そろそろ収穫の時期を迎えることでしょう。
本年もよろしくお願いいたします。

GCHQが違法な情報収集を行っていました。あなたは被害者ではありませんか?



スノーデン事件の後で、今回のことは驚くには当たりません。イギリスの諜報機関であるGCHQが、多くのインターネットユーザを違法に監視していました。嬉しい驚きは、イギリスの調査権限審判所がついに、形式上の機関から真の判断を下す機関になったことです。というのも、最近の審理で、NSAとGCHQの間で行われた情報交換が違法だったいう判断を下したのです。これはまた、不要な秘密裏の情報収集は許さないという歓迎すべき兆候でもあります。諜報機関の仕事は秘密裏に行う必要がありますが、これが違法な活動を隠す目的で幅広く悪用されていたのです。

もちろん、プライバシー・インターナショナルとその支援者がこの件において重要な役割を果たしたことに感謝しています。しかし、彼らの取り組みはまだ終わったわけではありません!次のステップは、みなさんが被害者かどうかを知らせることです。連絡先情報を送信することで、あなたのデータをGCHQが保持しているかどうかを知らせてくれるキャンペーンに参加できます。素晴らしい。

プライバシーに詳しいあなたなら、多分苦笑していることでしょう。キャンペーンページには「私は、プライバシー・インターナショナルとその法務チームが私の情報をGCHQに渡すことを許可します」と、明確に記載されています。これは、GCHQに自分のデータを持っているかを問い合わせるために当然必要なことです。もし、GCHQがあなたの情報を持っていなかったらどうでしょうか?今回送信することで情報が入手されてしまいます。個人情報の違法なデータ処理を暴かれたばかりの政府機関に個人情報を送信することは良いアイデアとは思えません。しかも、その情報は名前、メール、電話番号だけではありません。情報を送信することで、関係する一つひとつの情報が結びつけられてしまうことはそれほど知られていることではありません。GCHQはメールアドレスしか知らなかったのに、情報を送ったことであなたの所属先まで分かってしまうようになるのです。

わかりました。そろそろ注意深くなりすぎるのはやめにしましょう。プライバシー・インターナショナルの今回のキャンペーンは、諜報機関の秘密の世界を垣間見るめったにない素晴らしい機会だと思います。このフォームを使って情報を開示することについて心配し過ぎる必要はありません。送信する情報はおそらくすでに知られているものです。そうでなくてもGCHQがあなたに本当に関心を持っていれば、簡単に調べることができます。ですから、遠慮なく送信してください。しかし、上記の記事は、あなたが個人情報を送信する前にもう一度よく考えてみるべきことを教えてくれる大切な教訓です。情報を送信するときには必ず、誰に対して何のために送信するのかをよく考えてください。

ミッケ


追記:このフォームを見ると、あるロシアのサーバの昔のウェブフォームを思い出します。「ネット上であなたのクレジットカード番号が盗まれているかどうか確認するには、クレジットカード番号を入力してください」。信じてはいけません、私もクレジットカード番号は入力しませんでしたよ。


>>原文へのリンク

私たちは「デジタル暗黒時代」に足を踏み入れている?




これまでの歴史には数々の終末予言がありました。統計では、そうした予言のほぼ100%が間違っていることが明らかになっています。私たちがまだこの世界にいることを考えれば、それは間違いないようです。:) ヴィント・サーフのデジタル暗黒時代の予告はそれほど悲観的なものではありません。彼の言う終末は、私たちのデータにしか影響しませんが、それでも恐ろしいことには変わりありません。それでは、デジタル暗黒時代とは何なのでしょうか? そして、私たち一般人にどのような影響があるのでしょうか?

サーフ氏は、電子データ処理における根本的な課題のひとつについて忠告しています。技術がまだ未成熟で、場合によっては信頼できないこともあります。特に問題なのは、ストレージメディアの寿命です。従来の写真プリントは数百年持続し、最古の書物としては数千年前のものが保存されていますが、電子データメディアの寿命は数十年と言われています。その上、急速な技術開発によりメディアが壊れる前に互換性が失われていく場合もあります。デジタルストレージは、保存しても何も取り出すことができない、ブラックホールと化す可能性があるのです。その結果、デジタルの記憶がほとんど残らない、暗黒の時代が到来するとサーフ氏は言うのです。しかし、この恐怖のシナリオが現実となる可能性はどれほどでしょうか?サーフ氏が言及しなかったいくつかのポイントを詳しく検討してみましょう。

  • デジタル技術を正しく使えば、データの寿命は実際のところ無限に延ばすことができます。昔の写真は1日目からゆっくりと色褪せ始め、完璧なコピーは存在しません。デジタル情報なら、品質を低下させることなく、新しいメディアに何回でもコピーすることができます。
  • デジタルメディアの寿命は限られています。しかし、技術の急速な発展によって、ほとんどの人が知らない間にこの問題は解決されるでしょう。ハードディスクの磁力が弱くなり始める前にコンピュータが時代遅れになり、遅くなるため、すべてのデータは新しいコンピュータにコピーされることになります。(* 新しいメディアにデータを定期的にコピーする必要性も、互換性の問題を解決します。普通は、5〜10年以上前のメディアにアクセスする必要はありませんし、これくらいの古さであればまだ互換性はあります。互換性のないメディアを説明するためによく引き合いに出されるフロッピーディスクは、25年以上前のものです。(*
  • それではファイル形式はどうでしょうか?将来のコンピュータシステムに現行のファイル形式のサポートを実装することは簡単です。これはニーズがあれば実現するでしょう。JPG画像、MS WordまたはPDF文書のような一般的なファイル形式を使用している場合は心配する必要はありません。これらの形式が長期にわたりサポートされることは間違いありません。しかし、一部のあまり一般的ではない珍しいファイル形式を使用している場合は、問題になる可能性があります。
  • 今やクラウドストレージの時代を迎えつつあります。データは、私たちの代わりにバックアップと定期的なメディア更新の両方を行ってくれる、専門的に管理されたデータセンターに転送されます。確かに、これらのデータセンターにも障害が起きる可能性があります。しかし、一般的に自分で行うバックアップ手順よりも信頼性が高いと言えます。
  • クラウドストレージの使用によって新たな脅威が生まれます。検討しているクラウド企業がいつまで存続できるのか?データの保存先を決める際によく考えるべきです。
  • データに対するもうひとつの大きな脅威は、私たち自身の態度です。デジタルデータの取り扱いは非常に簡単で、削除も簡単にできてしまいます。私たちは、データの価値を認識して、確実に保存されるようにする必要があります。
  • 最後に大切なことをお伝えします。アナログだろうとデジタルだろうと、すべてのデータにとっての極めて大きな脅威は、データを見つけることができないことです。私が持っている古いスライド写真の箱は、年と場所を書いたラベルしかついていないので、ほとんど役に立ちません。特定の写真を探し出すのは気が遠くなるような作業です。しかし、デジタルコレクションなら場所、時間、機器、技術データ、キーワードなどで簡単に検索できます。この観点から見ると、デジタル以前の時代が本当の暗黒時代だったと言えます。

まとめましょう。デジタル革命が新たな課題を生み出していることは事実です。私たちはそうした課題を認識しておく必要があります。しかし幸いなことに、この課題に取り組むためのツールがあります。デジタルストレージにより多くの人が個人データを失うことになるのは間違いありません。ディスクは毎日クラッシュし、データが失われています。そのため、自分のデータを適切に扱わなければ、デジタルストレージが皆さんにとって個人的な暗黒時代をもたらすリスクは実際に存在するということです。

ただし、広義のデジタル暗黒時代について心配する必要はありません。歴史家は、私たちの社会について十分な情報を簡単に入手できます。一部の人がファイルを失くしたとしても、まだ十分な情報があるため、影響はありません。実際には、データオーバーロードが問題になる可能性の方が高いでしょう。

良いニュースです。世界が終わるわけではありません!

 

安全なネットサーフィンを
 ミッケ


(* これは、あなたがファイルをコンピュータ上に保存するものと仮定しています。これらの問題は、外部メディアにファイルをアーカイブし、後で使用するつもりで保存して、20年くらい後にそのファイルのことを思い出した場合に現実のものになります。

>>原文へのリンク

テレビは話を聴いている? スノーデン事件後の世界における音声起動技術



エフセキュアは、「モノのインターネット(IoT)」やスマートホームがいかに私たちの生活をより簡単・快適にし、さらなる楽しみをもたらしてくれるかということに関して、長年にわたり考えてきました。私は2013年のクリスマス以来、Xboxに対し音声コマンドで命令を与えており、すでにリモコンを手に取る必要はなくなっています。しかし、あらゆる場所から接続されているデバイスと相互にやり取りできるとしたらどうでしょうか。

IoTは、高齢者や障害者の生活を大きく変える可能性があります。現在、介護施設でしか受けることのできない様々なサポートを新たな技術によって実現できるようになることで、高齢者はより長く自分の家で生活できるようになるかもしれません。

この可能性は無限ですが、同時に私たちのプライベートな生活の確保が求められるあらゆる新技術と同様に、プライバシーは大きな懸念材料です。

今週、IoTが初めて国際的なニュースのヘッドラインになりました。BBCが、「サムスンは、同社のスマートテレビの前で個人的な情報について話す場合は注意するよう顧客に呼びかけている」と報じたのです。

これは、実際のところ目新しいニュースではありません。エフセキュアのミッコ・ヒッポネンは、昨年のハロウィンの日、この問題について以下のようにツイートしています。


「スマートテレビの近くで話したことは、録音され、第三者に送信される可能性があるので気をつけましょう。http://t.co/juYoSTTVeG

ミッコ・ヒッポネン(@mikko)(2014年10月31日)


このツイートには、ニューヨーク大学法科大学院ブレナン司法センターのマイケル・プライス氏が書いたスマートテレビに関する投稿へのリンクが貼られており、この中でプライス氏は、「あなたはテレビを観ていないかもしれないが、テレビはあなたの話を聴いている」と記しています。ヒッポネンのツイートは数百回もリツイートされましたが、ニュースにはなりませんでした。

ニュースになったのは、サムスンのプライバシーポリシーからの次の1文を取り上げた、ザ・デイリー・ビーストのシェーン・ハリス氏の次の記事でした。『お客様が話す言葉の中に個人情報や機密情報が含まれる場合は注意してください。その情報は音声認識機能により記録され、第三者に送信されます。』

電子フロンティア財団(EFF)の活動家パーカー・ヒギンズ氏は、サムスンのテレビは、有名な小説に出てくるテクノロジーを連想させると指摘しています。


「左:サムスン製テレビの前で個人情報を話さないようユーザに警告する同社のプライバシーポリシー。右:ジョージ・オーウェルの小説『1984年』pic.twitter.com/osywjYKV3W

パーカー・ヒギンズ(@xor)(2015年2月8日)



また、サムスンがユーザのデータを共有する第三者のリストには、事業を共同で行う関連会社のほか、当然のことながら、法執行機関も含まれています。ヒッポネンは、「オーウェルは楽観主義者だ」と言っています。

個人的な会話を第三者と共有することを描いた『1984年』における監視手法の、まさにその未来像が、不信感をもたらすのは当然のことです。

しかし、こうした不信は大げさだと指摘する人もいます。デジタルトレンド社のCaleb Denison氏は、「サムスンのスマートテレビが『常に聴き耳を立てている』というのは誤った見方であり、うわさの域を出るものではない。サムスンがユーザに保証しているのは、ユーザの情報は送信時に暗号化され、保存されることはないということだ」と記しています。

こうしたプライバシーの問題は、スマートテレビに固有のものだと決めてかかってはいけません。

エフセキュアでセキュリティ・アドバイザーを務めるショーン・サリバンは、GoogleのChromeブラウザも、将来は「常に聴き耳を立てる」ようになると指摘しています。音声検索を有効にすればわずか数秒間でも、かなりゾッとする感覚に襲われることになる可能性があるというのです。

実際、私たちの多くは、デバイスが私たちの言うことを聞き、それに反応することを求めています。音声起動技術は長年にわたり、SFや未来主義において中心的な要素となってきました。私たちは単に、それがスノーデン後の世界に生まれるとは思っていなかったのです。

ヒッポネンはよく、「私たちは家族に対してよりも、検索エンジンに対しての方がより正直だ」と指摘しています。しかし、コンピュータやスマートフォンは、最近開発されたばかりの新しい技術です。私たちは、それらがなかった時代の生活、そしてダイヤルアップがブロードバンドになったときのドキドキ感を覚えており、今では世界に接続することが習慣のようになりました。

IoTのイノベーションにはワクワクしますが、個人情報や個人のデジタルフットプリントに関して、新たな問題が浮かび上がっています。

エフセキュアは、セキュリティやプライバシーに真剣に取り組んでいます。それは、この問題がエフセキュアの存在意義であるためです。

当社は1つのチームを編成し、ハッカーが冷蔵庫に不正に侵入していないだろうかとか、コーヒーメーカーに接続したインターネットから情報が盗まれたりしていないだろうかといった心配をせずに、ユーザがIoTの利点を存分に享受できるよう、取り組んでいます。

皆さんはどのようなご意見をお持ちでしょうか。テレビから情報が盗まれないか不安に感じているでしょうか。それとも、「スマートデバイス」の利点は、セキュリティやプライバシーに関して存在し得る脅威を上回るとお考えでしょうか。

>>原文へのリンク

エフセキュア、業界初となる4年連続でのAV-TEST 「Best Protection Award」 受賞



エフセキュアは、AV-TESTの「Best Protection Award」を受賞し、この名誉ある賞を4年連続で受賞した史上初のベンダーとなりました。1年間を通じて優れたパフォーマンスを提供し続けた結果「Best Protection 2014」を獲得したエフセキュア クライアント セキュリティの技術は、サーバセキュリティにも実装されており、エフセキュアのすべてのソリューションに最高レベルの保護を提供しています。

AV-TESTのCEO、アンドレアス・マルクス氏は次のように述べています。「2011年以来、エフセキュアのセキュリティ製品は、企業環境において高度な保護を保証してきました」。AV-TESTは、ITセキュリティおよびアンチウイルス研究分野の国際的な独立系機関であり、Windowsの保護におけるその年の最高の製品にこの賞を授与しています。悪質なウェブサイトやEメールからのゼロデイ攻撃といった最新の攻撃によるマルウェア感染と併せ、既知の脅威に対する製品の保護能力をテストしています。

エフセキュアのコーポレートセキュリティ担当バイスプレジデント、ペッカ・ウスヴァは次のように述べています。「AV-TESTの賞は、単なる1度限りの評価ではありません。年間を通じて行われる毎月のテストに基づいており、受賞するには常に優秀な結果を出さなければなりません。4年連続の受賞により、エフセキュアの製品が絶えず安定した最高の品質であることを疑う余地はありません。」

信頼できるエンドポイント保護は、サイバーセキュリティおよび従来のコーポレートセキュリティの双方において、最も重要な要素です。攻撃者は企業インフラを攻撃する際、まず第一陣を企業システムに送り込み、システム内で足場を固める必要があります。エフセキュアは長年にわたって、最初の感染を防ぎ、APT攻撃などのサイバー攻撃を未然に阻止するべく取り組んできました。

エフセキュア クライアント セキュリティは、法人ユーザのデスクトップとノート型PCを幾重もの技術で保護し、既知のマルウェアおよび新たな脅威を阻止します。アンチウイルス、ファイアウォール、スパイウェア対策、ルートキットスキャン、そしてブラウザ保護機能を統合することによって、有害なウェブサイトを検出して阻止します。エフセキュアの先進的なディープガードエンジンは、新種の標的型の脅威に対してビヘイビアベースでヒューリスティックな保護を提供します。プレミアムバージョンには、オペレーティングシステムとサードパーティ製アプリケーションを常に最新の状態に維持するソフトウェア アップデータが搭載されており、攻撃されるおそれのあるセキュリティホールを埋めます。

ビジネスパートナーや一般ユーザも満足

エフセキュアを高く評価しているのはAV-Testだけではありません。名声や資産を守るためにエフセキュアを信頼して利用している人々も認めています。NPS(ネットプロモータースコア)は、ある企業の製品やサービスを、顧客が推奨する可能性に基づく顧客ロイヤルティの指標です。法人向けリセラーパートナーにおけるエフセキュア全体のNPSは優れた値に達し、10社のうち9社がエフセキュアに「満足している」あるいは「非常に満足している」と回答しています。また、法人のエンドユーザでは、48%がエフセキュアに対して最高の値を付けており、購入や更新の容易性、優れた保護機能、ニーズへの全体的な対応度について非常に満足しています。

エフセキュア クライアント セキュリティは、世界中の数千のパートナーから入手できます。

詳細情報:
エフセキュア 法人アワード
エフセキュア クライアント セキュリティ


AV-TESTについて
AV-TEST GmbHは、ITセキュリティおよびアンチウイルス研究分野の独立系機関です。最新の悪質なソフトウェアとその利用法の検出および分析に焦点を当て、セキュリティ製品の総合的な比較検証を行っています。

データ漏洩のせいでお金も失う可能性



今まで、何も隠すことはないからインターネット上のプライバシー脅威は特に気にならない、と主張する人々に対して繰り返し反論してきました。このような考え方は賢明ではありません。その理由を、例を挙げて説明します。

私たちは、オンライン詐欺とその回避方法について繰り返し説明してきました。詐欺師側の主な課題は、被害者から見て信頼されるようになることです。そこで、皆さんのデータが関わってきます。以前、詐欺師があなたの旅行計画を知っていれば、彼らはより人を信じ込ませることができるようになると説明しました。今回は、もっとビジネス的な事例について取り上げます。

ネブラスカ州オマハのある会社の経理部長が、中国に数回に渡って送金するよう指示するメールをCEOから受け取り、総額1720万ドルを送金しました。お察しの通り、送信者はCEOではなく詐欺師でした。詐欺師は大儲けしました。

この両方の事例から得られる明白な教訓は、メールは信頼できないということです。メールそのものには、送信者認証は一切提供されていません。送信者アドレスは容易に偽造できます。メールが信頼できる相手から送られてきたものかどうかを確認するには、メールの内容、暗号化された署名、または送信者のみが知り得る情報に頼らざるを得ません。この結果、あまり知られていない教訓を学ぶことができます。

オマハ事件の詐欺師は、被害者の情報を入手していたようです。誰が送金を担当しているかを知っていたのです。その人物はまた、CEOが中国で何らかの取引を行ったことを知っていたため、送金依頼が本当であるように思わせることに成功しました。おそらく、経理部長がCEOと毎日顔を合わせないことを知っていたのでしょう。もし会っていればこの詐欺は成功しなかったはずです。使われた情報の一部は一般に公開されており、CEOの名前もその1つです。残りの情報をどうやって入手したかは不明ですが、詐欺師の役に立ったことは明らかです。

これは、犯罪者がほんのわずかな情報を利用して巨額の金をだまし取る方法がよくわかる例です。しかし、このオマハの企業はどうすれば良かったのでしょうか?経理部長は、取引が本当であることを確認するために、CEOに電話するべきでした。会社は、詐欺師がどのような情報を持っているかを分析し、セキュリティポリシーをチェックする必要があります。そして、これは、一般の人々も行うべきことです。誰かがメールで連絡を取ってきたときにはよく考え、確信が持てないときは、送信者に確認してください。また、この種の標的型攻撃をできるだけ実現困難にするために、すべてのデータを保護してください。

この会社は事件後、経理部長を解雇しました。しかし、あなた個人がお金をだまし取られても、誰も解雇することはできません。

安全なネットサーフィンを
ミッケ

 

PS. 経理部長を解雇するのは正しいことだったでしょうか?難しいところです。当然のことながら、メールを真に受けて騙されてしまった人に責任はあります。しかし、会社が送金依頼を確認するための適切なルールを定めていたかどうかも問題です。経理部長は、送金したときに会社の規則を破ったのでしょうか?もしそうでなければ、会社にも責任はあります。

>>原文へのリンク

ミッコ・ヒッポネン、インターネットについて語る。「インターネットを台無しにする方法はたくさんある」



2月10日は、セイファー・インターネット・デー(Safer Internet Day)ですが、これはどういう意味でしょうか?最近のエフセキュアによる調査では、回答者の50%が、インターネットのセキュリティおよびプラバシーをほとんど、または全く信用していないと答えています。今回、ウイルスと戦い、ネットを守る活動で世界的に知られる、エフセキュア セキュリティ研究所主席研究員のミッコ・ヒッポネンにインタビューし、インターネットの現状、今最も注目している新技術、また、インターネットがなくなった場合に最も惜しまれるものについて聞きました。


今年の「インターネット安心デー」のテーマは、「より良いインターネットをともにつくる」です。インターネットの現状をどう思いますか?

インターネットはすばらしいものですが、オンラインの世界では良くないことも起きています。サイバー犯罪者がマルウェアを拡散していることはもちろん、政府がテクノロジーを使って自国民を監視しているほか、テクノロジーによってプライバシーに関するさまざまな懸念が生まれています。私たちが進むことができる道は2つあります。ひとつは、このままデジタル・フリーダムから遠ざかっていく道、もうひとつは開かれた自由なインターネットを守るために行動を起こす道です。


最近、インターネットの革新的技術(ビットコイン、モノのインターネット)の落とし穴についてお話しになっていますね。今注目していて、より良いインターネットをつくる上で本当に有望だと思うサービスまたは新技術はありますか?

私はクラウドソーシングを強く信じています。その2つの例が、ウィキペディアと、キックスターターのようなクラウドファンディングです。ウィキペディアは人類の知識を集めた最大のコレクションです。今の10代の若者たちにとって、百科事典はたった5人の著者によって書かれた、一昔前の、馴染みのない存在です。今日の10代の若者たちは「どうしてそんなものを信頼できるんだ?」と思っています。

クラウドファンディングなら、今までなら出会えるはずがなかった、例えばピンクのリボン収集など、ニッチな興味を持つ人々のネットワークが実現します。そうした人々が集まり、情熱を傾けている一風変わった物事に資金を提供することができます。1つの都市だけでは十分な資金を調達できなくても、インターネット上なら、仲間を見つけ、関心を抱く何かを実行する力が生まれます。私自身も、20件のキックスターターに資金を提供しました。


以前、あなたはインターネットを子供たちに伝えることができないかもしれないと心配していると言っていましたね。それはどういう意味ですか?今後インターネットはどうなっていくとお考えでしょうか?

インターネットが存在しなくなるという意味で言ったのではありません。私が言いたかったのは、私たちは自由で開かれたインターネットを楽しむことに慣れていますが、それを台無しにする方法はたくさんあるということです。私たちが何もしなかったせいで、子供たちが今よりも自由ではなく、オープンでもないインターネットしか使えなくなることは避けたいのです。インターネットが生まれたとき、国家権力側は気にも留めていませんでした。しかし最近、権力側はインターネットの力を十分に認識しており、だからこそ、管理、制限、監視したいと考えています。自由で開かれたインターネットを楽しむにはその対価を支払う必要があります。その対価とは、それを守らなければならないということです。それは、あなたと – 私たち全員の – 責任です。


インターネット安心デーは子供たちに重点を置いています。子供たちのインターネットの利用についてどう思いますか?

子供たちはインターネットについて何も考えていません。それは単に、インターネットがない世界を知らないからです。普段とは違う世界について子供たちに話すことは、18世紀に関する本を読み聞かせるようなものです。彼らにとって、インターネットは電気と同じくらい当たり前のものなのです。もちろん、インターネットが電気のようなものと違う点は、守る必要があるということです。


それでは、インターネットは完全に崩壊に向かっているわけではないのですね。それでも、もし、今日インターネットが崩壊してしまうとしたら、何が一番惜しまれますか?

セレンディピティ、つまり偶然の発見です。無作為にネットサーフィンしていて、存在すら知らなかった、聞いたことのない物事について学べることです。


最後に、読者にメッセージをお願いします。


オンラインの世界で良くないことが起きているにもかかわらず、行動を起こしている人の数はわずかです。できることは何もないと言って、何もせずにあきらめてしまう人もいます。慣れればいいんだ、と。しかし、私はそうは思いません。何かが悪い方向に向かっていることに気づいたら、それを止めようとするべきです。私たち全員が活動家になることはできませんが、小さなことであれば、誰にでもできることがあるのです。


私たちの誰もが行動を起こすための実用的な方法に関するミッコのアイデアをチェックしてください。


>>原文へのリンク
バックナンバー
セキュリティ関連リンク
セキュリティ機関

政府関連

セキュリティ関連団体

研究機関・大学
メディア関係者の皆様へ

エフセキュアブログメンバー
エフセキュアブログメンバー
ミッコ・ヒッポネン
エフセキュア CRO(セキュリティ研究所主席研究員)(ヘルシンキ)
(Twitterアカウント)
(研究所Twitter)
ショーン・サリバン
エフセキュア セキュリティ・アドバイザー(ヘルシンキ)
(Twitterアカウント)
高間 剛典
メタ・アソシエイツ代表
(公式ブログ)
(Twitterアカウント)
星澤 裕二
株式会社セキュアブレイン 最高技術責任者
(公式ブログ)
(人物紹介)
岩井 博樹
デロイト トーマツ リスクサービス株式会社 (〜2013年3月 株式会社ラック) 情報セキュリティ大学院大学 客員研究員
(Twitterアカウント)

(人物紹介)
福森 大喜
株式会社サイバーディフェンス研究所 上級分析官
CDI-CIRTメンバー
(人物紹介)
鵜飼 裕司
株式会社FFRI 代表取締役社長
(人物紹介)
福本 佳成
楽天株式会社 システムセキュリティ室 室長
Rakuten-CERT representative
(人物紹介)
神田 貴雅
エフセキュア株式会社 プロダクトグループ 部長
富安 洋介
エフセキュア株式会社 プロダクトグループ
コーポレートセールスチーム
エフセキュア株式会社
(エフセキュアブログ公式Twitterアカウント)

海外記事翻訳
株式会社イメージズ・アンド・ワーズ
エフセキュアメールマガジン

ブログに載らないメルマガ限定情報や、技術者インタビュー、製品情報、技術解説を掲載して毎月一回配信します。アドレスのみの登録で購読無料。

エフセキュアブログQRコード
QRコード