エフセキュアブログ

2014年06月

エフセキュア、テレコム・イタリアとの連携で消費者のマルチデバイスライフを保護

エフセキュアの支援によるテレコム・イタリアの新たなセキュリティサービスが、消費者のスマートフォン、タブレット、およびPCを保護し、安全なオンライン・ライフをサポートします。

エフセキュアはこの度、イタリアの大手通信事業者であるテレコム・イタリアと提携し、テレコム・イタリアの消費者向けモバイル・デバイスのすべての顧客にマルチ・デバイス・セキュリティを提供するはこびとなりました。このTIMProtectと呼ばれる新サービスは、PCやモバイル・デバイス上でブラウジングやオンライン・バンキングを行う際の総合的な保護を提供します。また、同サービスは、子どもたちの安全なブラウンジングを保証し、紛失や盗難の際にもモバイル・デバイスを保護します。

この提携は、消費者のマルチ・デバイス・ライフを反映するものです。消費者の89%がWindows PCを使っているほか、16%がApple PC、39%がAndroidのスマートフォン、そして22%がAndroidのタブレットを使用しています*。また、エフセキュア ラボによると、マルウェアはモバイルデバイスとPCの両方で、これまで以上に複雑に進化し続けています。モバイルのマルウェアは通常、プレミアム課金用の番号にSMSを送信したり、バンキング関連のSMSを転用するなどで、ユーザの知らないところで利益を得ようとしています。

テレコム・イタリアのデバイスおよびサービス部門の責任者、Antonio Andrea Vaccarelli氏は次のように語っています。「通信事業者は、変化するお客様のニーズに迅速に対応しなくてはなりません。エフセキュアとの提携により、すべてのデバイスに対し安全なアクセスを保証できるため、お客様はご自分のスマートフォンを管理し、お子様を容易に守ることができるようになります。」

また、エフセキュアのコンシューマ・セキュリティ担当エグゼクティブ・バイスプレジデントを務めるサム・コンティネンは次のように述べています。「もはやオンラインセキュリティとは、自宅のPCを保護することだけではありません。セキュリティはデバイスに対して変化し続けるニーズに柔軟に対応していく必要があります。世界トップクラスのセキュリティ・サービスを提供してきた弊社の実績をもとに、テレコム・イタリアと連携してお客様のニーズに応えるとともに、安全なインターネットを通じてデジタル・フリーダムを推進できることを大変光栄に思っております。」

高い評価を受けているエフセキュアの技術**に基づくTIMProtectは、高度な技術を通じてあらゆるセキュリティサービスを網羅し、オンライン上の脅威にもリアルタイムで対応します。TIMProtectは、ウイルスやスパイウェア、ハッカー攻撃、個人情報窃盗に対する究極の保護機能を提供するほか、ウェブ・ブラウジングの際に有害なウェブサイトやオンライン攻撃をブロックします。


* エフセキュアの2013年デジタルライフスタイル調査は、15カ国(ドイツ、イタリア、フランス、英国、オランダ、ベルギー、スウェーデン、フィンランド、ポーランド、米国、ブラジル、チリ、コロンビア、オーストラリア、マレーシア)で20〜60歳のブロードバンド加入者6,000人を対象にWebインタビューを実施しました。同調査は、GfKによって行われ、2013年4月に完了しました。

* * エフセキュアは3年連続で、AV-TESTの「Best Protection Award」を受賞しています。

GameOver ZeuSが盗んだお金はいくら?

 FBIによる指名手配:Evgeniy Mikhailovich Bogachev。別名「slavik」。

Tovar, Bogachev


 ついに…顔と本名に、悪名高い偽名が結びついた。

 昨日FBIは、よく知られたバンキング型トロイの木馬GOZ(GameOver ZeuS)の運用者に対する、複数の国家による取り組みの成果を公表した

 我々はこれを待っていた。

Tovar, technical assistance provided by

 詳細はGameOver Zeus Botnet Disrupted(GameOver Zeusのボットネットが遮断される)にある。

 本日、我々は(はやる気持ちで)関連ドキュメントを読んだ。そして、GOZがらみの損害額は非常に衝撃的であった。

 以下はGOZの被害者の例だ。

Tovar, GOZ victims

 フロリダの銀行1行で「700万ドル」?えっ。

 また以下は、CryptoLocker(GOZによってドロップされるランサムウェア)の被害者の例だ。

Tovar, CryptoLocker victims

 フロリダのあるレストランでは、レシピが暗号化された?

 それこそ「秘密のソース」だ!

 3万ドルの損害とは、こうしたビジネスにとっては実に大きなコストだ。

 FBIからのこちらの画像によると、2013年9〜12月の間にCryptoLockerは3千万ドルの支払いを得た。

FBI, CryptoLocker Malware

 ではGOZについて挙げると…、これはピアツーピアのボットネットで、「テイクダウン」に対する耐性が高い。警察組織の活動により、現在のところ重要なC&Cインフラはブロックされているが、slavikが副次的な経路を通じて所有権を取り戻すのは時間の問題に過ぎないかもしれない。この間にも、取り戻す努力が行われている。GOZに関係するIPアドレス群は、除去ツールへと向けられている。

 当社の(無料の)オンライン スキャナはUS-CERTのアラート(TA14-150A)に挙げられている。

 当社のメトリックスによれば、実行されたスキャンの数はすでにかなり増加している。

 噂が広まり、運が良ければ、GameOverボットネットは崩壊する。

Finnish Sprayerウィルス

 次のウィルスの分析は、Virus Bulletin誌上でちょうど20年前に発表したものだ。

Finnish Sprayer

Finnish Sprayer

 寛大にもVirus Bulletin Ltd.社から許可を頂き再掲する。

バックナンバー
セキュリティ関連リンク
セキュリティ機関

政府関連

セキュリティ関連団体

研究機関・大学
詳細カテゴリ
メディア関係者の皆様へ
エフセキュアブログメンバー
エフセキュアブログメンバー
ミッコ・ヒッポネン
エフセキュア CRO(セキュリティ研究所主席研究員)(ヘルシンキ)
(Twitterアカウント)
(研究所Twitter)
ショーン・サリバン
エフセキュア セキュリティ・アドバイザー(ヘルシンキ)
(Twitterアカウント)
高間 剛典
メタ・アソシエイツ代表
(公式ブログ)
(Twitterアカウント)
星澤 裕二
株式会社セキュアブレイン 最高技術責任者
(公式ブログ)
(人物紹介)
岩井 博樹
デロイト トーマツ リスクサービス株式会社 (〜2013年3月 株式会社ラック) 情報セキュリティ大学院大学 客員研究員
(Twitterアカウント)

(人物紹介)
福森 大喜
株式会社サイバーディフェンス研究所 上級分析官
CDI-CIRTメンバー
(人物紹介)
鵜飼 裕司
株式会社FFRI 代表取締役社長
(人物紹介)
福本 佳成
楽天株式会社
執行役員
OWASP Japan
アドバイザリーボード
Rakuten-CERT representative
(人物紹介)
神田 貴雅
エフセキュア株式会社 プロダクトグループ 部長
富安 洋介
エフセキュア株式会社 プロダクトグループ
コーポレートセールスチーム
エフセキュア株式会社
(エフセキュアブログ公式Twitterアカウント)

海外記事翻訳
株式会社イメージズ・アンド・ワーズ
エフセキュアメールマガジン

ブログに載らないメルマガ限定情報や、技術者インタビュー、製品情報、技術解説を掲載して毎月一回配信します。アドレスのみの登録で購読無料。

エフセキュアブログQRコード
QRコード