先日ブログに掲載したように、何かを検索したら良くない結果が得られるということが、今日では始終起こっている。そして今度はそれが他人事では無くなった。「f-secure」と検索すると、偽の製品へと導かれるのだ。今回はSEO(サーチエンジン最適化)経由ではなく、悪意あるGoogle広告を通してのものだ。以下のスクリーンショットを見れば分かる通り、update-xp.comにつながる広告がある。この広告を表示させるにはサーチボタンを二度クリックしなければならず、また毎回表示されるわけでもないようだ。

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 確認してみよう。この広告からは、F-Secure問題のフィックスに関するページに導かれる。

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 このフィックスツールをクリーンなXP SP3マシンにダウンロードし、インストールして、何なのかを見てみることにする。

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 すごい! 全部で1,303もの問題が発見され、そのうちの1,277が未登録バージョンでは除去できないそうだ。では登録してみよう。

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 驚いたことに、登録してすべての「問題」を解決するのには、34.95ドル払う必要があるそうだ。

 さらに皮肉なことには、同ツールはWindowsが最新版であると称するのだが、以下のスクリーンショットを見て分かる通り、実際には36のアップデートが欠けている。

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 この件はGoogleに報告してあるので、すぐに削除されると良いのだが。

追記:
 Googleがこの悪意ある広告を削除した。彼らの迅速な行動に感謝したい。