先日の投稿に引き続き、個人的且つ赤裸々とも言うべき飾り気のないTwitterライフをご紹介して参ります。
既に様々な著書があり、テレビやセミナーでも度々言及されていることもありますので、この場ではソーシャルメディアの専門家的な視点はすっ飛ばし、私の個人的な知見を綴ることにします。

SNS(ソーシャル ネットワーキング サービス、以下SNS)とは、社会的ネットワークを構築する場や機会を提供するサービスやWebサイトのことを指し、コメントやトラックバックなどのコミュニケーション機能を持つブログもSNSに含まれるそうです。もちろんTwitterも含まれます。昨今のSNSはますます多様化しており、「Wikipediaのソーシャル・ネットワーキング・サービスの一覧」によると、国内だけでも実におびただしい数のSNSがあることがわかります。

私のSNS初体験は、mixiでした。2004年頃だったかと思います。その頃は海外在住だったため、各国に散らばる友人と交流したり、様々なコミュニティでの情報交換に熱中しており、日記も頻繁に更新していました。それから間もなく、GREEFacebookLinkedinMatch.comに登録している友人のエピソードを聞き及んだものの、なぜか興味を持てず、けっきょく2006年頃にはmixi日記の更新も滞り気味になっていました。

そうこうするうちにSNSのある生活から遠ざかり、つい先日ようやくFacebookとTwitterでアカウントを作成するまで、私はしばらくSNSの進化から取り残されたと言っても良いでしょう。

エフセキュアブログ管理人Twitter

Twitterのアカウントを作るのは非常に簡単でした。アイコン写真をひとつ選んで、簡便なプロフィールを掲載するだけなのですから。ただし、初めて投稿するまでは今ではどうでも良いような小さな気がかりが満載でした。では下記にかなり稚拙ではありますが、FAQスタイルで勝手に自問自答します。(特に私は、単純に"個人"というよりも"エフセキュアブログの管理人"としてTwitterを運用することにした為、なおさら疑問だらけでした。この辺りのお話は次回言及します)

Q1 本当に140文字で十分なコミュニケーションが図れるのか?

A1 一度始めればそのような疑問はいつの間にか消えました。むしろ、140文字だから良いと思えることが多いです。文字制限のせいで略儀が前提であることが挙げられます。この為に無駄に丁寧な文章にする必要がなくなり、情報や表現に飾り気が消え、ストレートになります。また、うれしいのは、編集時間が一瞬であることで、気軽にTweetできる軽快性を享受していることです。もちろんデメリットもありますが。

Q2 いったい誰に向けてTweet(つぶやく、以下Tweet)すればよいのか?
A2 Twitterの本質上、見たくないものは見なくて良い為、ある程度アカウントの性質が定まればフォロワーが徐々に、しかも自動的に精製されます。自分のタイムライン(フォローしている人のTweetを時系列に並べて表示したもの)に関しても同じです。自分のスタイル、興味、ペースに合せてどんどんカスタマイズできます。mixiと違って、承認制ではない為、気軽にフォローしたりフォローされたりできるのは魅力のひとつです。とはいっても、これについて更に詳しく書こうと思えば書けるのですが、当初フォローを外す際の小さな心の葛藤があったのは事実です。

Q3 いったい何をTweetすればよいのか?
A3 先日のITパスポートの受験日記にあるとおり、最初は受験ライフをつぶやくことで、それを必然的にそれをコンテンツのガイドラインとして日々が過ぎていました。しかし!!合否発表を明けた途端、途方に暮れることに。そこで思い付いたのが、プロフィールにITセキュリティだけではなく、自分の好きなことをTweetする、と予め明記することで、勝手に脱線し、幅を広げること。半ば試験運用ではあったものの、ついつい"エフセキュアブログの管理人"という立場を意識し過ぎていましたが、"個人"そのまんまの自然体でTweetすることで、無理せず背伸びもせず、長続きするのではないかと思ったのです。因みに参考までに現在の私のプロフィールをご紹介しますと、エフセキュアブログの管理人を務めています。エフセキュア(F-Secure)のこと、ITセキュリティのこと、サイエンスのこと、アートのこと、フィンランドのこと、好きなことなど日々の徒然を自由にTwit.」としてあります。フォロワーをがっかりさせない為にもプロフィールにも多少気を使うと良いとおもいます。

Q4 自分が「何をやっているか?」を知りたがる人なんているのか?
A4 その昔mixiで日記を公開していたころは、自分が承認した人、つまりは知人を対象に、自分が食べたものや訪れた場所について書いていた為、ついつい、"Twitterで全く知らない人に対してリアルタイムに個人的なことを書くのはちょっと、、"と、勝手に思い込んでいました… がっ!!現時点ではほとんどのフォロワーとオフラインで面識がないため、Twitterを始めてすぐに、そのような情報を期待している人はいないということがわかりました。結局は書きたいときに「渋谷なう」「ラーメンなう」などとTweetしており、今では何の違和感も覚えず、徒然Tweetし続けています。

Q5 だれをフォローすれば良いのか?
A5 アカウントを作った時点でその疑問は解決しました。あれこれ触っているうちに、興味のあるキーワードの検索などで引っかかったアカウントを半ば無作為にフォローしつつ、知り合いを見つけたりしながら、、フォローしたり外したりして整理整頓し、現在に至ります。ただし、フォローリストを見ることで得られるその人のキャラや趣味趣向などのサブ情報もあるかもしれないので、つい意識してしまう場合があるかもしれません。例えば有名人や特定のブランドや企業などをフォローする場合がそれに当たります。

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以下の企業広報的なFAQは長くなるので、次号で。

Q6 どの程度会社のことを書いても許されるのか?NGコンテンツは?
Q7 とはいっても、会社の宣伝ばかりしたくない。どこでどのようにラインを引けばいいのか?
Q8 競合他社に関する情報やフォロー&フォロワー関係ってどうすれば?
Q9 もし同僚や関係者がフォローしたらどうしよう?
Q10 英語?日本語?
Q11 ほかのソーシャルメディアとの関係性は?どのように住み分けるべきか?

などなど

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最後に、Twitterについていくつかの2009年6月にリリースされたレポートから抜粋した情報をまとめてみました。名付けて…
「数字で見るTwitter」

※出典元は末尾に掲載しています。

- 全Twitterユーザの数は約1.1億人(男女比: 男性が45%、女性が55%
- 日本のTwitterユーザの数は約320万人(男女比: 男性が72%、女性が28%
- 米国でのTwitter人口は月に270万人単位で増加傾向にある
   (現在は失速気味だそうですが...)
- 最もユーザが多い街は、ニューヨーク、次いでLAトロントサンフランシスコボストン
- ヘビーユーザは、全ユーザのうち約27%
- 全Tweetのうち約40%が単なるつぶやき、約37%が会話、約3%がニュース、約4%がスパム
- Tweetの露出度が最も高いのは、午前9時〜午後3時の中では午後1時〜午後2時(PST)
- 2009年前半にかけてTwitterを始めたユーザは、全体の約72.5%にも上る
- 一度もTweetしたことのないユーザは、約21%
- 100人以下のフォロワーを持っているユーザは、93%
- フォロワーが一人もいないユーザは、2%
-
1日に10回以上Tweetする人は全体の約1%
- 約50%のTweetは、専用クライアントを使用して投稿されている
- Webベースの専用クライアント、TweetDeckで投稿しているユーザは約20%
- 携帯端末ベースの専用クライアントだけを見ると、TwitterFonとTweetieで全体のおよそ半分を占めている
- 7日間以内の更新をしていないユーザは、約50%に上る
- 全体の約60%のユーザがアメリカ在住、次いでイギリス、カナダ。日本は1割にも満たない。

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参考資料
(2009年6月時点)

Sysomos Inc.によるTwitter調査 (英語/PDF)


Pear AnalyticsによるTwitterデモグラフィック調査 (英語/PDF)


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