エフセキュアの聖地、フィンランドへ出張する際、ミッションのひとつに念願の『セキュリティ研究所を訪れる』というものがありました。
フィンランドの正式名称は、英語表記だと「Republic of Finland」となり、日本語での表記は、「フィンランド共和国」となります。また、漢字表記においては「芬」という当て字で表現されることも。

フィンランドは、6州と20県に分かれており、バルト海を望むフィンランド湾の北部にあるのが首都、ヘルシンキです。かつてバルト海貿易の中心だった港街ヘルシンキは、EU加盟国の首都の中でも2番目に人口密度が低く、人間と自然が見事に共存している街として親しまれています。

さて、そんなヘルシンキの港に位置するのがエフセキュアの本社。

そういえば、サンノゼもクアラルンプールのオフィスも海の近くにあり、エフセキュア日本法人も横浜という、日本一の港街にあります。うーん。深い意味はないような気もしますが、気になるので今度聞いてみようっと。

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妙にポップな外観。
写真をまじまじと見ると気がついたのですが、もしかしてこのビルはアルファベットの「F」を表しているのでは...

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港街の一角に鎮座する本社ビル。
まるで砂浜にあるように見えますが、手前は雪です。

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複数ある社員食堂的なレストランからは美しいバルト海が望め、リゾート気分を味わえます。

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エフセキュアが誇るセキュリティ研究所は、ヘルシンキ、サンノゼ、クアラルンプールの3箇所にありますが、ヘルシンキのセキュリティ研究所はその中でも最大最強です。

それでは入り口から順にご案内します。
(撮影時期: 2009年5月頃)

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今は無き、古きエフセキュアのスローガン「BE SURE」という文字に迎えられますが、さすがに簡単には入れません。アポなしで入口をうろついていたら、ちょうどショーンが通りかかったので、入れてもらいました。

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ロビー部分には複数のモニターと三角形(旧ロゴのイメージ)のテーブルがあり、世界中をモニターしています。ここで驚いたのは、携帯電話を含む通信機器類が本社ビル内(&付近)にいくつあるか?或いはその詳細情報までもがリアルタイムに表示されており、私の携帯電話もリストに並んでいました。
ミッコが言っていたのですが、昔、モバイルマルウェアに感染して困った"患者さん"が感染した携帯電話を持って相談しにきたそうですが、慌てて制止し、しかるべき対応をしたそうです。

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中では、それぞれの研究員の研究室が並び、ミッコの部屋は、バルト海を一望できる奥のひときわ大きな部屋になっています。

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感染した通信機器を取り扱う部屋は、
厳重にシールドされており、中から鍵をすると外のパトランプが点灯します。

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中にはPSPやNintendo DSなどの携帯ゲーム機器やいろいろな国から送られてくるという、携帯電話の端末がずらり並びます。
日本の携帯電話もありました。

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アポなしという失礼極まりない訪問ではあったものの、ミッコショーンに研究所内を案内してもらっているところ、面白いものを見つけました。

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「IF THESE POPS RUN!(このポップコーンがはじけたら逃げて!)」というメッセージと共に片隅に鎮座するポップコーンです。

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次回は、クアラルンプールのセキュリティ研究所の潜入ルポをお届けします。


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フィンランドについて(2009年時点):

公用語: フィンランド語、スウェーデン語
首都: ヘルシンキ
面積: 総計 338,145km²(65位)
水面積率: 9.4%
人口: 総計(2008年) 5,326,000人(112位)
人口密度: 16人/km²
GDP(自国通貨表示): 合計(2008年) 1,861億ユーロ
通貨: ユーロ(EUR, €)

出典元: Wikipedia