犯罪者は一般に、大きければよりよい投資収益率(ROI)が期待できる故に、最大の目標を攻撃することを好む。Windowsが良い例だ。MacはWindowsよりも安全だが、それは必ずしも、Macの方がセキュアだからというわけではない。Windowsの方が大きなマーケット・シェアを有しており、それは潜在的な犠牲者が多いということなのである。

  検索エンジンはどうだろう? 最大の検索エンジンは何だろうか? Googleだ。そして悪党連中はそれを知っている。その結果は?

  Googleでの検索は、だんだん危険になっている。

  昨日、私はInternet Explorer 8のテストを行っていて、アドレス・バーでタイプミスをした。「update.microsoft.com」の代わりに、私は「updates」と入力してしまったのだ。

  このようなドメインは存在しないから、Microsoft Bingが立ち上がり、以下のような検索結果が得られた:

I'm feeling lucky?

  何だって? 結果がゼロ?!?

  そこで私はGoogleで、updates.microsoft.comを検索した。

I'm feeling lucky?

  私は「update」のつもりだったのかって? うん、たぶん… ありがとう。

  Bingの結果は、少々奇妙に思われたので、セッティングを調べたところ、フィンランド・ベースの結果の特異性によることが分かった。

  アメリカ合衆国に設定を変更すると、以下のような結果が得られた:

I'm feeling lucky?

  ましになった。

  私はBingのテストを続けた。以下が、Bingで「microsoft updates」を検索した結果だ:

I'm feeling lucky?

  検索結果は84,700,000件。

  以下が同じキーワードをGoogleで検索した結果だ:

I'm feeling lucky?

  結果は90,900,000件。

  しかし、タイムリーなキーワードについてはどうだろう? Googleトレンドを使用して、ホットな検索トピックを見つけた。

  ミネソタの電気製品リベート・プログラムでは、エネルギー効率のよい電気製品、例えば冷蔵庫を購入した市民に対して支払うため、500万ドルの予算を用意している。

  同プログラムは月曜日に開始されたもので、同Webサイトにはあっという間に人が殺到した。同イベントは多くの検索を引き起こした。

  以下が「mn appliance rebate」というキーワードで、Bingを検索した結果だ:

I'm feeling lucky?

  検索結果は25,300件。

  それでGoogleでは?

I'm feeling lucky?

  検索結果は31,300件だった。

  しかし、ここには重要な相違がある。すなわちBingの検索結果からは、有害なリンクは見つからなかった、ということだ。

  他方でGoogleは、有害リンクが多くあった。以下は、最初のページの6番目の結果だ:

I'm feeling lucky?

  このリンクをクリックすると、詐欺的なスキャムがローンチした:

I'm feeling lucky?

  そして次に、悪党たちに利益をもたらす、典型的なスキャン詐欺の戯言が表示された:

I'm feeling lucky?

  このサイトは以下のファイルをプッシュしてきた:

I'm feeling lucky?

  これは現在、「Rogue:W32/FakeAlert.LB」として検出されている。

  Googleの人々は、有害な検索結果を除去するべく、努力しているが、それは困難な仕事だ。

  悪党たちは絶えずGoogleに対抗しており、しばしば、犠牲者を感染させるのに十分な期間、防御をすり抜けるのである。それでは安全のために何ができるだろうか? 一つに決めることをせず、他の物も試すことだ。

  なぜならばまもなく、Bingが家族に勧めたい検索エンジンになるかもしれない。

  Googleは広く知られており、良からぬ連中からあまりにも注目されすぎている。

  自分自身にこう聞いてみて欲しい。「自分は幸運だと思っているか?」と。

I'm feeling lucky?

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