ここのところ、個人のプライバシーと利益の追求に関して、数多くの議論(論争?)が起きている。多くの専門家たちは、企業が財政的な利益のために、個人データを危険にさらしていると懸念している。

  そして以下のような疑問が生じている:FacebookとGoogleは、個人のプライバシー侵害の原因となっているのか?

  そこで、このことについて考えてみよう。誰かの個人情報を見つけたい場合、皆さんは本当にGoogleを当てにするだろうか? あるいはFacebookを? 本当に? いや…そうではないだろう。

  実際、長い間、研究者や人口統計学者が利用してきた個人情報が沢山ある。

  例えば、アメリカ合衆国のノースカロライナ州を考えてみよう。同州選挙管理委員会のWebサイトは、「自分の」登録をチェックするためのフォームを提供しており、良い出発点と言える。たった2つのデータ、ファーストネームとラストネームしか必要ではないのだ。

Privacy?

  有名人であるRichard Burrをチェックしてみよう。彼はノースカロライナの先任上院議員だ。

Privacy?

  手に入る情報は、彼のフルネーム、有権者登録番号、登録日、住所および人種だ。

  Facebookでこれらの情報が得られるだろうか。可能性は低い。

  彼の自宅の住所がフォーサイス郡にあることを知っているのだから、フォーサイス郡税務局のWebサイトにアクセスし、「Geo-Data Explorer」を使用してみよう。これは非常にクールだ。

  必要なのは住所のみで、直ちに土地の境界線や家の価値、土地の資産価値、所有者などの情報を含む空中写真を見ることができる。

Privacy?

  売買の履歴も入手できる。

  そしてこのストリート・ビューをチェックして欲しい。Googleのストリート・ビューなど足元にも及ばない。比較にならないほどだ。Googleはアマチュアと言っても良い。

  次に、オンライン電話帳「White Pagesドットコム」を見てみよう。

  もう一度、ごくわずかな情報、ファーストネームとラストネーム、市、州を使用すると、以下のような結果が得られる:

Privacy?

  Richard Burrの職場(地元オフィス)と自宅の電話番号だ。

  他にも何か? Twitter? 本当に? そう。BurrのキャンペーンTwitterフィードが、White Pagesに掲載されている。

  彼に関する山のような情報がある。そして非有名人も同様だ。このようなリソースは、インターネット中で見つけることができる。

  LexisNexisのような企業は、データ・アクセスの収集と販売を専門としており、Googleの創業者Sergey M. BrinやLawrence E. Page、Facebook開設者Mark Zuckerbergさえ生まれていない、ずっと以前に開業しているのだ。

  ではGoogleとFacebookはどれだけプライバシーを侵害しているのだろうか? これらのサービスは、他が水面下で行っていることを、オープンに実施しているから? 何か新しい物を考案しようとしているから?

  何をプライバシーと考えるかによると考えてみよう。

  政府は常に、我々の個人情報を把握してきた。若干の情報を公表することは、オープンで健全な民主主義に貢献する。本当にプライベートなものは、それほど無いのではないだろうか? どこかの誰かが、既にあなたについて多くのことを知っているのだ。

  少なくとも、我々はGoogleとFacebookを使って何らかの情報を得る。LexisNexisなどの企業は、我々の情報に対して、私たちに1セントだって払ってはくれない。

  それに以下のことを考えて欲しい。オンライン・フォーラムにメッセージを投稿したり、ブログの記事にコメントを付けたり、友だちとリンクを共有することは、公共のショッピング・モールでプライベートな会話をするようなものだ。もちろん、我々は地元のコーヒーショップで個人的な会話をすることができるが、本当にその会話がセキュアであると思っているだろうか?

  誰かが我々の会話を耳にした場合、その店のオーナーを、個人情報を保護しなかったという理由で非難するだろうか? もちろん、そんなことはしない。

  FacebookとGoogleは、「インターネット」サービスだ。インターネットは公共の場所に等しい。あるいは少なくとも、我々はそう考える必要がある。

  情報テクノロジは、我々のデータにアクセスするのに必要な時間を浸食していると言う方が、より正確だ。

  そう、情報テクノロジは、我々のオンラインおよび現実世界での生活に影響を及ぼしている。しかし、そのことに関して、我々は慌てる必要があるのだろうか?

  我々はFacebookやGoogleが、経営的意思決定を行っているから責任があると言って、これらのサービスを非難するべきなのだろうか? そう考えるべきではない。GoogleとFacebookが利益を上げようとしているか否かに関わらず、情報テクノロジは個人情報を開放し続けるだろう。

  データや個人のプライバシー保護を望むだろうか? それならば、雇用者による不正使用から、個人のプライバシーを保護する法律を通過させることだ。それこそが、皆が本当に心配していること(仕事と生活)であって、売買されることではない。

  おそらくこのことは、Burr上院議員も再選キャンペーン中に考慮するだろう。

Privacy?