「Android Market」で新たな悪意あるアプリケーションが発見された。「Tap Snake」という名のゲームは、実のところゲームではなく、「GPS SPY」という商用スパイアプリケーション用のクライアントであることが分かったのだ。

Tap Snake

  「Tap Snake」ゲームは普通の「Snake」クローンのように見える。しかし、隠れた機能が2つある。第1に、同ゲームは終了しない。一度インストールすると、永久にバックグラウンドで動作し、ユーザが電話を立ち上げると、自動的にリスタートする。そして第2に、同ゲームは15分おきに、電話のGPSロケーションをサーバに対して秘密裏にレポートする。

Tap Snake

  GPS SPYは、シンプルな携帯電話スパイツールで、価格はたったの4.99ドルだ。購入すると、同アプリケーションは購入者がスパイしたい電話に、「Tap Snakeゲーム」をダウンロードし、インストールするようアドバイスする。インストール中、同ゲームをキーコードで登録し、スパイが可能となる。これは、スパイがスパイしたい電話に対し、物理的にアクセスできなければならないということを意味している。

Tap Snake

  様々な点で「GPS SPY/Tap Snake」は、「FlexiSPY」のようなモバイルスパイツールの弟のように見える。「GPS SPY」は、テキサスに本拠地を置くロシアの開発者Max Lifshin氏(「Maxicom」)により開発された。

Tap Snake

  我々はGoogleがすぐに、「Android Market」から「Tap Snake」を削除するものと考えている。

  我々が撮影した以下のビデオで、「Tap Snake」ゲームのゲームプレイを見ることができる。



  「F-Secure Mobile Security 6 for Android」は、Android端末を「GPS SPY」および「Tap Snake」から保護する。

  「F-Secure Mobile Security」を携帯にインストールするには、端末から「f-secure.mobi」にアクセスして欲しい。

追記:上に記したように、我々はGoogleが「Android Market」から「Tap Snake」を削除すると予想している。しかし、彼らがもう一度、Androidのキルスイッチを操作することもあり得る。「Tap Snake」がGoogleの「キル」の基準を満たしているのかどうかは興味深い。