Facebookスパム(誤ってスキャムと呼ばれる)がこのところニュースになっている…

  そして我々は、「ウイルスのように広がる」リンクに対するあらゆる対応が、どの程度効果的なのか疑問に思っている。コンバージョンレートはどの位なのか? リンクはウイルスのように広がるというが、だからどうなのか? それはプロセスの中の1つのステップにすぎない。実際に何人の人が、金儲けのCPA調査に記入を行ったのか?

  以下は、英国のサッカー選手ピーター・クラウチをエサとして利用しようとする、最近のスパムの例だ。

Facebook spam

  「気に入った」としているのはたった269人、というのは大して興味をそそらないが…

  しかし、右下の隅にあるあれは何だろう? 何らかのカウンターだろうか?

  なるほど、このスパマーは「http://whos.amung.us」という統計サイトを使用しているのだ。

  以下が、同サッカースパムのダッシュボード表示だ:

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  このスパムで記録されたアクションは、1時間に208ヒットが最高だ。

  以下は、マクドナルドのアンハッピーな「Happy Meal」に関する、よりポピュラーなスパムだ:

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  このスパムは拡散のため、Facebook上でbit.lyリンクを使用している。

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  このリンクは「http://happytruthblog.co.cc」に導くもので、32,000回以上クリックされている。この統計は「気に入った」の数も示している。「気に入った」のクリックで、コンバージョンレートは? 一つのリンクで約40パーセント、他方では約48パーセントとなっている。

  ダッシュボードでは、トラフィックが上首尾を反映している。

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  40パーセントは、素晴らしいコンバージョンレートであり、電子メールスパムより遙かに良い。

  しかし、我々は2カ月前に、何十万ものクリックを得たウィルスリンクの例を目撃したが、32,000回というクリックはこうした類似するスパムと比較するとはるかに少ない。

  人々が危険にさらされるにつれ、リターンは減少し、抵抗が高まり、Facebookスパムがどのようなものか認識される。

  実際、スパマー自身、このことを知っているようで、人々を納得させるべく、さらに努力している。

  「Happy Meal」スパムのこのバージョンは、「調査を完了する必要は無い」と約束している。

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  そして「気に入った」とダッシュボードの統計とが、その約束の効果を反映している。

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  しかし、これはスパマーではお馴染みのウソだ。

  このページには、アンチスパムボット「テスト」があり、これは名前は違うものの調査なのだ。

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  ページを閉じよう。だが、これは何だ?

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  スパムフリーのマーケットリサーチ調査を完了するのに1分のお時間を、だって?!?

  信じられない。

  スパマー連中め! 彼らがJavaScriptで何を隠蔽しようとしているのか、見てみよう。

  以下は、スパムページのページソースだ:

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  このページを「気に入った」や、Facebookで友だちと「シェアする」という部分ではなく、「ステップ3」にスキップし、「/reveal.html」をオープンしよう。

  うーん、これは「widget.php」のリファレンスを示している。

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  そして「widget.php」のページソースが、最終的な結果を示す:

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  何だって? 本当に? この「Happy Meal」ストーリーは、2007年11月に話題になったものだった? これはこれは…

  これらのまぬけなスパマーがプッシュしている「無料コンテンツ」がこのタイプのものなら、彼らの骨折りに対するリターンが減少しているのは驚くべき事ではない。冗談にもほどがある。

  我々が今日検証した他の2、3の例では、ビデオがエサ(video.php)に使用されていた。これらのスパムページは、最終的にYouTubeビデオにリンクされているが、それらの表示統計は、埋め込まれたソースから数十の表示を示すのみだ。

  これは良いニュースだ。データの検証によれば、実際に調査に記入を行う「ステップ3」に進んだ人の数はどんどん減少していることが分かる。大多数の人は、そのページを「気に入った」とした直後に、あるいはリンクをシェアした直後に、同プロセスを離脱している。

  しかし、悪いニュースもある。

  ソーシャルネットワークのスパマーは、自分達の労力の報酬を得るのに、大勢の人々をだます必要はない。調査の多くはSMSの登録(特に米国外の)へと導き、かなりの儲けが期待できるのだ。そして、電子メールスパムよりもコンバージョンレートが良いことを考えると、いますぐ無くなることはないのは確かだろう。