「Stuxnet」の起源に関する大部分の説が、同マルウェアはイスラエルもしくは米国政府によって書かれたと主張しているが、他の説もある。

  Jeffrey Carrが、「Stuxnet」がどこから来た可能性があるかについて、4種類の説を紹介する興味深い記事を「Forbes」に書いている。

Forbes Stuxnet Ydinverkosto

  私はYdinverkostoが「Stuxnet」を書いたということは、ありそうにないと思っているが、過激派環境保護団体により、実際、フィンランドのコンピュータに攻撃が行われたことは知っている。このケースはしかし、最近のものではない。

  PCウイルス「EkoTerror」について考えてみて欲しい。1992年に発見されたこのフィンランドのウイルスは、ハードディスクの最初のセクタを上書きし、以下のメッセージを表示する:

Ekoterror virus

  翻訳すれば:

    EkoTerror (C) 1991 ATK-toimisto P.Linkola Oy
    
    あなたのハードドライブは、環境保護のため使用停止となった。
    グリーンソサエティには、原子力を利用したハードドライブはあってはならぬものだ。

  同ウイルス内のコピーライトのこの声明は、急進的な思想で知られるフィンランドの環境保護活動家Pentti Linkola氏の引用だ。私はこの出来事に関して議論するため、彼に電話したことを覚えている。彼がこの事件とは無関係であること、事件の背後にいる人物について知らないことは明らかだった。

  「EkoTerror」と「Stuxnet」の間には関係があるのだろうか? 私はそうは思わない。

  いずれにせよ、Jeffreyのホワイトペーパーはここから入手できる。(PDF)

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