Googleが先週、ChromeOSオペレーティングシステムのローンチで、「Cr-48」ノートブックを発表した。

  そして今週、否定派たちは時間の無駄だと言っている。

  ChromeOSはユーザにデータをクラウド上に保存することを強いることで、人々を「不注意なコンピューティング」に追いやる計画のように見えると、リチャード・ストールマンは語っている。そして彼は「カモは常に生まれている」ため、多くの人々がこうした方向に進み続けるだろうと推測している。Business Insiderの分析によれば、「Googleが現在示している内容に基づくなら、彼らがChromeノートブックを無料で配らない限りは、使う理由が無い」として、ChromeOSは時間の無駄だという。

  ChromeOSは時間の無駄なのだろうか? 場合による… ChromeOSは、消費者をクラウド・コンピューティングに取り込むことに成功できるかもしれないし、できないかもしれないが、Googleの取り組みから有益な副作用が生じる可能性は確かにあるからだ。

  人々を「クラウド」利用に駆り立てることで、よりセキュアになるような場合はあるだろうか? ある。クラウド、そしてデータが組織に属する場合だ。結局「Cr-48」はGoogleシンクライアント以外の何物でもない。

  そして近頃の、モバイルシンクライアントの価格は?

  以下はHP Windows Embeddedモバイルシンクライアントで、価格は625ドルからだ:

HP 4320t Mobile Thin Client, http://h10010.www1.hp.com/wwpc/us/en/sm/WF05a/321957-321957-64295-3852246-3955551-4174493.html

  やれやれ、これはハードドライブ無しのコンピュータの価格としてはかなり高価だ。

  だが、たとえば病院などの多くの組織はモビリティを必要としているが、データが保存できる(そして紛失する可能性のある)ハードドライブを搭載する危険を犯すことはできず、その結果Windows Embeddedマシンに高い費用をかけるのだ。より安価な選択肢を提供することで、金を稼ぐ余地がある。我々はだれかが、ChromeOSをシンクライアント利用に適合させるのに(そしてHPのwebOSがそれに追随しそうだ)、さほど時間は掛からないと予測している。

  しかし、あなたは自分の組織のデータをGoogleのクラウド上に置きたくないのでは?

  結構。

  CitrixがChromeOSクライアントを開発している。

  Citrixで何ができるのか?

  以下は「Citrix Receiver for iPad」を介したiPad上のWindows 7だ:

Citrix Receiver for iPad, http://itunes.apple.com/us/app/citrix-receiver-for-ipad/id363501921

  素晴らしい。

  シンクライアントソフトウェアを介して、組織のデータに対するセキュアな接続を提供する仮想化技術により、クラウドコンピューティングを活用する個人利用ためのクールなハードウェアだ。データの損失を恐れることなく、仕事や遊びに活用して欲しい。