4月1日はエイプリルフールですが、フィンランドのエフセキュア セキュリティ研究所で主席研究員(CRO)を務める、ミッコ・ヒッポネンによるエフセキュアブログの記事が、エイプリルフールではないかというお問い合わせを多数いただきました。
そこで!エフセキュアブログ管理人が先ほど直接本人に確認いたしました。

ミッコによれば、同ブログ記事はエイプリルフールで相違わないとのことで、安易なパスワードを設定している人、安易なログインポリシーを設定している事業者などに対して注意喚起を行う目的があったとのことでした。また、原文の「Hacker Group Changes Millions of Passwords to "password"; Only 38% of Users Notice」を注意深く読めば即エイプリルフールだとわかるような仕掛けが仕込まれていたようです。

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本来ならこの手のジョークに後手で解説を施すなどという不躾な行為は、作者のウィットを侵害するのかなともおもいましたが、今回は多方面の方々にご迷惑をおかけしてしまいましたので、稚拙ではありますが、私なりに解説させて頂きます。

まず、5段落目に "Obvious" という単語、しかもそれがハッカー組織だと書いており、最終段落には再び、"Obvious" という単語が登場しています。 "obviously more secure." つまり、邦訳だと「Obvious(明らか)に、よりセキュアだ。」ということになります。

では、"Obvious" とは、いったいどんな意味があるのでしょうか。軽く調べてみました。

先ず "Obvious" 【形】は、「明らかな」、「疑う余地のない」、「見え透いた」、「露骨な」、「明白な」、「わかりきった」、「当然の」、「一目瞭然の」、「あからさまな」などがありました。次に、"Obviously" 【副】は、「明らかに」、「はっきりと」、「明白に」、「明瞭に」、「一目瞭然で」、「目立って」、「どう見ても〜だ」、「どこからどう見ても〜だ」、 「誰が見たって〜だ」、「どう考えても〜だ」、「当然」、「言うまでもなく」、「むろん」、「もちろん」などの訳が英和辞典で確認できました。

つまり、「どう見てもエイプリルフール」、「あからさまなエイプリルフール」ということだったようです。

ミッコは、毎年エイプリルフールでネタを披露しており、昨年 2010年のエイプリルフール、そして一昨年 2009年のエイプリルフールを振り返ってみると、今年 2011年のエイプリルフールはかなり進化しており、ここまで巧妙だと管理人としては正直慌てます。

今回のエイプリルフールによって誤解を招き、ご迷惑をおかけしてしまいました皆さまに、この場を借りてお詫び申し上げるとともに、今後ともエフセキュアブログをよろしくお願い申し上げます。

エフセキュアブログ管理人拝
尾崎 リサ

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※一部のブラウザでご覧になれないというご連絡を頂きましたので、コンテンツを改編いたしました。(2011年4月6日正午頃)