Googleサーチに問題がある。

  数週間にわたり、Google Imageサーチの結果がますます、Search Engine Optimization(SEO)ポイズニングにより汚染されている。Google Imageの結果を介して、スケアウェアTrojanやエクスプロイトにリンクした多くのサイトが、毎日発見される。これらのサイトの多くは、さもなければ安全と思われるであろうものだが、何らかのハッキングにより障害が起きている。

  問題の一端は、Googleが画像をクローリングし、ランキングする方法にある。

  以下はGoogle Imageの結果からの、汚染されたリンクの例だ:

Google Image Search, imgurl, imgrefurl

  「imgurl」と「imgrefurl」がマッチしていないことが分かるだろうか。この画像は「ホットリンク」されている。そして同画像は、実際には「enterupdate.com」のサーバでホスティングされているのだが、Googleはこれが参照している(改ざんされた)サイトからのものであるかのように、同画像のプレビューとサイト情報を表示する。

  しかし、この画像の「ホーム」として参照サイトを表示する正当な理由はある。たとえば、エフセキュアの「Safe and Savvy」ブログはVIP WordPress.comにより供給されており、画像はWordPressのサーバ上でホスティングされている。もしもGoogleが画像の参照サイトを考慮せず、ホットリンクを無視するなら(Bingはそうであるようだが)、この検索結果はあまり役には立たないだろう。

  WordPress.orgでは、上記の例で女優オリヴィア・ワイルドの汚染された画像は、「wp-images」というフォルダ内のHTMLページに埋め込まれている。障害が起きたこのサイトは、WordPress.orgブログだ。

http://www.#####################.co.uk/wp-images/olivia-wilde-twitter.html

  以下は「olivia-wilde-twitter.html」ページのものだ:

oliva-wilde-twitter

  ご覧の通り、テキストは完全にデタラメだ。同ページのハイパーリンクはすべて、同じサイトにある他のページに結びついており、画像はすべてホットリンクされ、外部のソースからロードされる。

  このHTMLは多かれ少なかれ、Google Trendsから直接引き出されたトピックにフォーカスしたセクションを含んでいる。

  こうした調査から、Google Webサーチを障害が起きたサイトを特定するのに利用可能であることが分かった。「inurl:wp-images」および現在の「トレンディングトピック」を検索すると、SEO攻撃を試みる多くの結果を得る事ができるのだ。

  言うまでもなく、リサーチネットワークから行うのでなければ、こうした検索を推奨するわけではない。(そして、改ざんされたSEOサイトは「http://www.google.com」から訪問された場合のみ攻撃を行うため、「Google SSL」を使用するべきでもある。)