今年はウィーンで行われたFIRSTカンファレンスに初めて参加してきました。
毎年参加されている方に話を伺ったところ昨年まではあまり耳にすることがなかったそうですが、今年は非常に多くのセッションで繰り返し出てくる単語がありました。

「インターポール」

このことは最近のサイバー犯罪が国際化しており、一国の警察機関だけでは対応することが難しいということを如実に物語っています。また、手をこまねいているだけではなく、少しずつではありますがインターポールを中心として国際的なサイバー犯罪の検挙に動き出していることの現れでもあるでしょう。

そんな中、7月6、7日にシンガポールにて第1回インターポールサイバーセキュリティトレーニングワークショップが開催されました。インターポール関係者の知識、スキル向上を目的として約20カ国から警察関係者が集まりました。

interpolTraining

私が所属するサイバーディフェンス研究所ではそのうち1日半の時間を頂き、ネットワークセキュリティ、Webセキュリティ、インシデントレスポンス、マルウェア解析、フォレンジックなどのトレーニングを行いました。

トレーニングの理解度を確かめるためのチェックはCTF形式のハンズオン(問題を解くと得点が加算され、ランキングが表示される形式)で行いました。皆さんとても熱心に取り組んでおり休憩時間返上で課題に挑戦する姿も多く見られました。

今後もサイバー犯罪に対処していく上で、インターポールの重要性がますます高くなることは間違いありません。インターポールの活躍を心より期待しています。

関連記事:Tackling cyber security threats focus of INTERPOL workshop
http://www.interpol.int/Public/ICPO/PressReleases/PR2011/News20110707.asp