本ブログでも紹介された「Fatal System Error」の翻訳本が10月にいよいよ発売になります。私は監修者として参加し、日本でのサイバー犯罪の状況、ソニー事件等について加筆して、タイトルを「サイバー・クライム」として出版することになりました。捜査機関がサイバー犯罪組織に乗り込み、逮捕に至るまでを記したノンフィクションです。

fse
原書「Fatal System Error」

サイバー犯罪といえばロシア、中国が話題に上がりますが、その理由の一端を本書を通じて知ることができるでしょう。映画のようなストーリーが繰り広げられますが、すべて実際に起こった事件です。

私は日々のサイバー犯罪対応の現場から見た、日本でのサイバー犯罪に関連する記事を巻頭と巻末に寄稿しています。本編で紹介されているようなサイバー犯罪は決して対岸の火事ではないということを感じていただけると思います。

ちなみに、原題である「Fatal Sytem Error」(致命的なシステム・エラー)のもともとの由来はWindowsで発生するエラー(いわゆるブルースクリーン)のことですが、同じような致命的なエラーはいたるところに存在しているというのが著者のメッセージです。

bluescreen
Windowsで起こるFatal System Error

britishbleuscreen
イギリスの空港にて

koreanbluescreen
韓国の地下鉄にて