私は昨日、これを受けとった。

20 years

  エフセキュアで20年間、働いてきたのだ。

  1991年にこの会社に加わった時、私は21歳だった。当時はMacintosh LC IIと、MS-DOS 3.3およびWindows 3.0が動作する386PCで仕事をしていた。少し後になって、NeXTシステムも入手した。同システムはトークするなど、実にクールだった。

  1991年、我々は主にMacのウイルスと戦っていた。ご存知のように、1980年代後期と1990年代初期に、Appleは最も問題のあるウイルスプラットフォームだったのだ。PCでは当時、主にブートセクタウイルスとシンプルなCOMファイルインフェクタが問題だった。

  私は時々、コンピュータセキュリティ業界での自分のキャリアについて思い返すことがある。高校時代、親友の一人が建築技師になった。今では彼は子どもを連れまわり、自分の仕事を見せることができる。「見てご覧、お父さんがあの橋を造ったんだよ。そしてあの家を建てたんだよ」と。

  この20年、私は一生懸命にコンピュータセキュリティ業界で働いてきた。だが、私が見せられるものは何も無い。橋もない。家もない。私は何もなしてこなかったのだ。

  だが、コンピュータセキュリティで我々が行う仕事は、様々な点で、独自の方法で重要なのだということに気づいた。何故ならば、我々の仕事は他の人々を助けることなのだから。

  人々は我々のところにやってきて、助けを求める。最新のマルウェア、トロイの木馬、バックドア、そしてルートキットなどは、一般のユーザには複雑すぎて対処できない。彼らは我々の助けを必要としている。彼らは我々に、自分達のファイルを救ってくれと頼む。データベースを。写真を。メモリを、あるいは企業を。

  それが私たちの行っていることだ。我々は他を助けている。そして皆さん、それは立派なことだと思うのだ。

  だから、ありがとう。

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  ご興味がおありなら、SC Magazine AustraliaのDarren Pauliがこの20年の間に私が遭遇したことの一部に関する記事を書いている。

  過去20年間、ともに働いた同僚達に感謝したい。光栄に思っている。次の20年に幸あれ!

ミッコ

Mikko