ミッコのブログ記事「ハッキングされて倒産」の中で、「Blue Frog」というスパム対策ソフトを開発していた企業、ブルーセキュリティが紹介されています。

ブルーセキュリティはスパム対策事業を行っていましたが、スパマに大規模なDDoS攻撃(分散型サービス不能攻撃)を受け、最終的には廃業に追い込まれました。このときDDoS攻撃対策を請け負ったのがプロレキシックという会社です。プロレキシックという名前をご存じない方も多いと思いますが、DDoS攻撃対策を提供する企業として実はいろんな所で活躍しています。

10月中旬に発売になる書籍「サイバー・クライム」では、プロレキシック(正確には、プロレキシック・テクノロジーズ)を設立したバーレットが前半の主役です。
なぜ、ブルーセキュリティはスパマから廃業に追い込まれるほどの反感を買ったのか。どういう攻撃をスパマから受けたのか。なぜ、スパマの攻撃を防ぎきれなかったのか。当時のいきさつも「サイバー・クライム」に書かれています。

最近の事例では、ソニーがアノニマスからDDoS攻撃を受けたときに技術面での対応を行っていたのもプロレキシックです。ソニーに対する攻撃はかなり長期化し、攻撃者や攻撃方法も変わってきていますが、初期の頃はDDoS攻撃が中心でした。DDoS攻撃対策をプロレキシックが請け負うことを知ったアノニマスのメンバー内では、「プロレキシックか。攻撃は難しそうだね」「次の標的はプロレキシックにしよう」といった会話が交わされていました。

prolexic
ソニーグループ、VISAなど多くの企業がプロレキシックを採用している

今でこそソニーのような大手企業にも採用されるようになったプロレキシックですが、設立当初は黒い影が噂される企業でした。
その黒い影とは、・・・「サイバー・クライム」をご覧ください。