トロイの木馬、バックドア、キーロガーおよび盗聴が、オンライン犯罪者により用いられている。同じテクニックは政府によっても使用される。一部の政府は、自国民をスパイするため、あるいは反体制派を見つけ出すために利用する。また他の政府は、犯罪の容疑者を捜査する際に利用している。

  このような侵入で使用されるテクノロジの多くは、政府自身が開発したものではない。それらはエクスプロイト、感染プロキシ、バックドアなどを政府に提供することを専門とする民間企業により作成されている。

  より詳細な背景については、我々の記事を参照して欲しい:

  •  エジプト、FinFisher侵入ツールそして倫理
  •  政府によるものとおぼしきバックドアを発見(「R2D2ケース」)
  •  ドイツ当局によるバックドアに関する追加情報:Case R2D2

  政府はこうしたものをどこから買うのだろうか? そう、まさにこのトピックに関するカンファレンスと見本市があるのだ。その名は「ISS World」で、年に5回開催されている。

  しかし、これらのイベントには、ちょっと立ち寄るといった具合には行かない。「招待者に限る」ためだし、「電気通信サービス・プロバイダ、公務員および法執行官」のみが対象だからだ。

  しかし我々は、今週ISS Worldがクアラルンプールで開催された時、のぞきに行かずにはいられなかった。

ISS World Kuala Lumpur

  以下が提供された講演の例だ:

ISS World Kuala Lumpur

  同イベントは地元のヒルトンの密室で開催された:

ISS World Kuala Lumpur

  スポンサーのリスト:

ISS World Kuala Lumpur

  そして以下がFinFisherのブースで、そのIT侵入製品を展示している:

ISS World Kuala Lumpur

  この謎めいたイベントに関する報道については、WSJ(2011)Wired(2006)の記事を見て欲しい。