米国のニュース番組「Nightline」が、ABCネットワークで今夜、特別番組と銘打った放送を行う。その中で、Nightlineの共同アンカーBill Weirが、Foxconnの工場を見学する。Foxconnについて耳にしたことは無いかもしれないが、同社はiPad、iPhone、Kindle、PlayStation 3、Wii、Xbox 360といったデバイスを製造する企業だ。

  Weirによる中国の「Apple工場」訪問への招待は、一つには高まる消費者圧力に起因している。数週間前、Public Radio Internationalが制作した「This American Life」が、モノロジストMike Daiseyによる「The agony and the ecstasy of Steve Jobs(スティーブ・ジョブズの苦痛と恍惚)」の一部を放送した。このストーリー中、Appleの熱狂的ファンを自称するDaiseyは、自分も使用するiPhoneが作られている場所を見るため、中国に旅した。

  ここで、話を聞くことができる。



  「Mr. Daisey and the Apple Factory」の放送後、「change.org」や「sumofus.org」といった社会運動家のグループが「良心的な」iPhoneを作成するようAppleに求める陳情を計画した。これらのグループは先頃、ニューヨークのApple本店に25万以上の署名を提出している。

  そして現在Foxconnは「Nikeモーメント」(1990年代のNikeのPRトラブルへの言及)に到達し、Nightlineを透明性を高めるため、Nightlineを同社施設の案内に招いたのだ。レポートのプレビューをここで読むことができる:A Trip to The iFactory

  また、Foxconnが昨日、職員に25パーセントの昇給を約束したことも注目されている。

  ではこの話から得られる教訓はなんだろう?

  我々が思うには… 社会運動はハクティビズムよりも優れているようだ。

追記:米国以外の読者は「Nightline」の全エピソードを見ようとすると、以下のような表示を見ることになるだろう。

You appear to be outside of the United States…

  しかし現在、Nightlineのポッドキャストフィードを介して、全エピソードを聞くことができる。