鵜飼です。
2月末、サンフランシスコで開催されたRSA Conferenceに行ってきました。

米国でのセキュリティカンファレンスではいつもBlack Hatばかり参加していて、米国のRSA Conferenceは今回が初参加です。サンフランシスコも、カリフォルニアに住んでた頃にも結局一回も行くことが無く、学生の頃以来実に17年ぶりくらいです。

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滞在は2/28までと短期間でしたが、米国時代の元同僚や多数のエンジニアと話しをする事もでき、大変有意義でした。RSA ConferenceはBlack Hatと異なり比較的ビジネス寄りという雰囲気です。Black Hatがベンダーニュートラルな基礎技術研究の成果を発表する場とすると、RSA Conferenceはこういった基礎技術の事業化・産業化のための場という印象を個人的には持ちました。いずれもセキュリティテクノロジー発展には重要な場として機能しており、特にRSA Conferenceは新しい製品やサービス、海外ベンダーや米国セキュリティ市場の動向などを調査するには非常に良い場だと思います。

Black Hatでよく見かける各国のセキュリティ研究者も多数出席していました。基礎技術研究も、その成果をしっかりと世に送り出し、何かしらの形で社会の役に立たなければ意味が無いのですが、個々の技術者もそのマインドをしっかり持っているのだなぁという事を改めて感じた次第です。

セキュリティ分野におけるR&Dの世界でも、技術水準だけで言えば日本と諸外国の差はあまり無いと思っていますが、やはり決定的な差はここにあるような気がします。

※当該記事執筆は「株式会社フォティーンフォティ技術研究所」名義でなされました※