コンピュータセキュリティは分かりにくい。簡単に書けるトピックではない。マスメディアはしばしば、詳細を誤解することがある。

  しかし、警察をテーマとしたランサムウェアほど混乱したニュース記事はめったにみたことがない。

  では、警察をテーマとしたランサムウェアとは何なのか? それはオンライン犯罪者が拡散する、悪意あるトロイの木馬だ。

  何をするのか? それらは人々のPCをチェックして、システム上に違法なコンテンツがあるため、警察によりロックされたとつげ、PCを使えるようにするために支払いを要求する。

  我々は以前、このような警察をテーマとしたランサムウェアについて書いたことがある。詳細については、この記事をご覧頂きたい。

  明らかに、警察を装うこうしたトロイの木馬は、ドイツ連邦警察局とも、ニュー・スコットランドヤードとも、米司法省とも無関係で、こうしたブランドを盗んでいるに過ぎない。

  しかし今日、我々はANIという通信社が、このトピックに関する混乱した記事を出したのを見かけた。

  この記事は、「詐欺はスコットランドヤードのサイバー犯罪専門の警官たち、Police Central e-Crime Unitによるものと考えられ」「スコットランドヤードは、警察がウイルスの背後で小児性愛者もしくはテロ活動を検出した」と述べている。

aninews

  この記事はThe Telegraphに先に掲載された記事を引用しているが、こちらは詳細を正確に捉えている。

  ANIは通信社なので、この記事は既にWebのあちこちに再掲載されている。

aninews

  いや、これら警察を装うトロイの木馬は、警察によるものではない。我々を信用して欲しい。