10年前、最大のLinuxワームの一つが爆発的に発生した。Slapperとして知られるこのワームは、OpenSSL脆弱性を介してLinuxマシンを感染させた。感染したLinuxサーバは、DDoS攻撃の開始に用いられるP2Pネットワークへと編成された。

Slapper

  Slapperは最初のLinuxワームではなかったが(少なくともADMwormとRamenがこれ以前に見つかっていた)、当時の最大のケースだった。我々は分析にかなりの時間を費やした。最終的に我々は、これを撃退するため、P2Pネットワークに侵入し、世界のCERTと協力した。

Global Slapper Information Center

  2002年、Linuxは今日ほどポピュラーではなかった。2012年には、大部分のWebサーバがさまざまなLinuxディストリビューションで実行されている。Linuxバージョンは、組込形システムとファクトリーオートメーション・システムで最も一般的なOSだ。そしてもちろん、スマートフォンでも最も一般的なオペレーティングシステムである。

  にもかかわらず、マルウェアは長年の間、Linuxユーザにとってさほどの問題ではなかった。

  しかし結局は、Linux界に大規模にマルウェア問題を持ち込んだのは、LinuxディストリビューションとなったAndroidだったのだ。