テクノロジーは、テロ組織やその支援者たちが、リクルートや資金調達、プロパガンダ、トレーニング、テロ行為の扇動など、広範な目的でインターネットを使用するケースを増大させている、戦略的要素の一つだ。インターネットの多くの利点は自明だが、他方でテロ組織内のコミュニケーションや情報伝達、物質的な支援、計画されたテロ活動などを容易する可能性があり、これらの犯罪を効果的に捜査するには、特定の技術的知識が必要となる。

  国際連合薬物犯罪事務所が、このトピックに関する150ページのドキュメントを公開した:テロ目的でのインターネット使用

UNITED NATIONS OFFICE ON DRUGS AND CRIME - THE USE OF THE INTERNET FOR TERRORIST PURPOSES

  その内容がサイバー犯罪やハクティビズム、著作権侵害などの議論を扱うのではなく、実際に本物のテロリスト、過激派グループ、そのオンラインでの活動にフォーカスしているのはうれしいことだ。

  しかし、若干期待に反するのは、同文書がこうしたグループにより実行される実際のオンライン攻撃の可能性に、深く踏み込んでいない点だ。引用すると:「テロリストによるサイバー攻撃の脅威に対し、近年、少なからぬ注目が集まっているが、その話題に関しては現在の刊行物の範囲を超えており、分析の主題とはならない。」

  この領域では、我々は自身でいくらか仕事をしており、今年のRSAカンファレンスで発表した。コピーはここから入手できる。