クリスマスの翌日、ゆっくり過ごすのではなく、悪さをして過ごした人がいるようだ。 FreeBeaconの報告によると、2012年12月26日、米国の外交関連組織CFR(Council on Foreign Relations、外交問題評議会)のサイトが侵害された。

 攻撃にはHTMLのエクスプロイト・ファイルが使用された模様で、このファイルから判断すると、特定の国のユーザがターゲットになった。攻撃者は、Windowsシステムの言語のうち以下を用いるようにブラウザが設定されているか、着目しているのだ。

  •  中国語(台湾)
  •  中国語(中国)
  •  英語

 この侵害されたサイトは攻撃検知後速やかに修復されたと、自身で報告している。しかしながら、我々は他のオンライン攻撃でさらに広範に当該エクスプロイトが用いられると予測しており、今やこのエクスプロイトはMetasploit Frameworkに追加された。

 当該エクスプロイトはInternet Explorerのバージョン8以下に影響を及ぼす。したがって、影響を受けるユーザには、Internet Explorerのバージョンを9または10に上げるか、他のブラウザに乗り換えることを勧める。

 同時に、マイクロソフト社は詳細情報を示したセキュリティアドバイザリと、被害を受けたユーザのためのワークアラウンドを発表した。

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2013年1月2日更新:標的になった特定の言語を強調するために細部を編集

Post by — Wayn