2013年1月、アメリカのマイアミでS4(SCADA Security Scientific Symposium)というカンファレンスが行われました。世界中から制御システムセキュリティの技術者が集まり、技術的な話題を中心に議論する世界でも数少ないカンファレンスです。

now




今回のテーマは「NOW」でした。






IfNotUs



IF NOT US, WHO?
(誰がやるか?君でしょ!)

IF NOT NOW, WHEN?
(いつやるか?今でしょ!)



日本でも流行っている「いつやるか?」「今でしょ!」というやつのアメリカ版ですね。
「NOW」というテーマの下、次のような議論が行われました。

議論した内容:
  • 制御システムには暗号化も認証も無いけど、デバイスの性能的に実装するのが難しい。じゃあ、いつ実装するか?
  • 制御システムはライフサイクルが長く、依然として30年前のシステムが使われているが、様々な理由ですぐには置き換えできない。じゃあ、いつ置き換えるか?
  • あれだけStuxnetが話題になっても、多くの制御システムではUSBメモリの使用をやめることができない。じゃあ、いつやめるか?
  • 制御システムが脆弱なことは知っているけど、現実には大人の事情とかがあって対応できない。じゃあ、いつ対応するか?
  • まずいなとは思っているんだけど、経営層が理解してくれないので何もできない。じゃあ、いつ理解させるか?
  • 制御システムが脆弱で何らかの変更や修正が必要だと10年以上前から言われているけど、結局何も変わっていない。じゃあ、いつやるか?