先月(2013年6月6日)にNHKで放送されたクローズアップ現代では「国家の“サイバー戦争”〜情報流出の真相〜」というタイトルで国家間のサイバー戦争が取り上げられました。
放送内容はNHKのサイトで読めるようになっています。

番組の中で、私が調査したウイルスが仕事に関係する文書を巧妙に装っていたとして紹介されました。
malwarename

「こんなのひっかかるやつのレベルが低い!」と思われるかもしれませんが、これは解析環境上での表示であって、実際に被害者が目にする表示ではありません。

例えば、Windows 7をデフォルト設定で使っている人のPCでは次のように表示されます。
この中でどれがウイルスなのかわかりますか?
malwares

ファイルの種類がアプリケーションやスクリーンセーバーとなっているものは明らかにウイルスです。malwares_detail

実行ファイル(exeファイル)を使用した攻撃は今でも頻繁に行われています。
(一年ほど前にも同様の手口をエフセキュアブログで紹介しています。)

このような昔ながらの手口がいまだに使われているということは、まだまだ引っかかる人がいるということを意味しているのでしょうね。