夏休みの季節になりました。人々がスマートフォンにタブレット、日焼け止めにタンクトップをかばんに詰め、気分転換に旅先でのんびりと過ごす季節です。あらゆるデバイスがつながり、目的地を見つけたり、思い出を記録した り、地元の友人と連絡を取り合うことはこれまでにないほど容易になりました。

旅行中は、空港やレストランといった場所での公衆無線LAN(Wi-Fi)ホットスポットの利用が便利ですが、エフセキュア ラボのセキュリティアドバイザー、ショーン・サリヴァンは、公衆無線LANは文字通り「公衆」のものとして捉えるべきであると述べています。見知らぬ他人とネットワークを共有しているため、誰かがあなたのしていることをこっそり覗くことのできるソフトウェアを利用しているリスクがあるのです。

彼は、パスワードでアカウントにログインすることも含め、他人に知られたくないことは決して公衆無線LANの使用中に行うべきではないと忠告し、「私は地下鉄で友人と話すような内容については、喜んで公衆回線のWi-Fiを使いますが、オンラインバンキングは自宅で行います」と述べています。

それでは旅行中にセキュリティを守る11のポイントをご紹介しましょう。

1.    デバイスがWi-Fiスポットに自動的に接続されるように設定しておかないこと
2.    自宅に戻ったら、使用したWi-Fiのアクセスポイントとの接続を切ること
3.    旅行中に不要なアプリケーションにログインしないこと
4.    ログインしているネットワークが、侵入者が仕掛けた罠ではなく、実際に利用している施設のものであることを確認すること
5.    周囲に注意を払い、肩越しに盗み見をする人がいないかどうか注意すること
6.    アカウントごとに異なるパスワードを使用すること
7.    ノートパソコンは、ファイル共有機能を無効にし、外部からの接続をブロックするようファイアウォールを有効にしておくこと
8.    可能な場合は、公衆無線LAN(Wi-Fi)での接続を保護してくれるVPN(バーチャル プライベート ネットワーク)を使用すること
9.    個人のWi-Fiネットワークには、プリペイドSIMカード式のトラベル用Wi-Fiルータを使用すること
10.  個人情報を扱うサイトでは、最低限必ず錠マークやアドレスバーの「https」の存在を確認し、これらがないサイトの使用は避けること
11.  覚えておくべき基本ルール:公衆無線LANで行うことはすべて、公共の場での会話と同様であると考えること