詐欺師たちは創造的になってきている。オンライン薬局や偽物時計、一般商品の販売は当たり前になっているので、今は詐欺師たちは季節商品を売り歩くように転換した。昨年の9月あたりから、怪しげなCanada Gooseの上着を販売するWebサイトが、雨後の竹の子のように続々と登録されている。北極・南極の周辺に住む人々は、このブランドを愛して止まない。Canada Gooseは、冬をほんの少し暖かく感じさせるダウンジャケットの生産を行っているメーカーの1つだ。そして同ブランドには忠実なファンがいる。詐欺師たちは今や明らかにこのことに気付いた。

 最近、こうしたサイトの広告が、フィンランドのFacebookユーザに提示されるようになった。当地フィンランドにおけるCanada Gooseのジャケットの価格を考えると、誰かの目玉が飛び出しかねないので、これはなかなか悲しいことだ。

fb3-blur (94k image)


fb-mobile (232k image)



広告をクリックすると、普通に見えるショッピングサイトへ到達する。何から何まですべてのオンラインショッピング機能が揃っている。

canada_goose (332k image)


 この広告にはいくつかのコメントが混ぜてあり、ジャケットをもう買おうとしている人に対して、あり得ないほどすばらしいと述べている。

 それで、なぜ我々はこのサイトが臭う、と考えるのか。
- Webサイトが1年しか有効ではない
- サイト登録者が販売先の国や大陸に限定されていない(現在は中国で登録されている)
- 商品を50〜70%引きで販売している(そんな価格のCanada Gooseを見たことがある?)
- ユーザが個人情報を入力する際、暗号化をしていない
- Canada Gooseの小売店オンライン検索ツールによれば、こうした店やサイトは正式な小売店ではない

arctic_parka3 (21k image)



 昨年はOakleyもこうした詐欺手法の被害者となったが、同社は強硬な手段をとって、サイトをダウンさせて、訪問者に情報提供を行った。

oakley_legal2 (188k image)



 本件について非常に用心深く対応したOakleyに賞賛を!

 こうした評判のブランドが偽のサイトを停止させるという強硬な手段を取っているにも関わらず、ブランドの実際のオーナーが偽サイトに遭遇する前に潜在的な購買者が見つけてしまうこともあり得る。そして、オンラインショッピングの際に一層の注意をというように、我々から十分に強調することはできない。詐欺サイトは至るところに顔を出し、誰かが欲しがる可能性のあるものを何でも販売している。そのWebサイトについて聞いたのが初めてだったり、評判が定かでなかったり、提示内容が非常に誘惑的であるなら、そこでの購入を控えるのが最善だろう。正規の製品か、あるいは何かほかの物でさえ引き換えに入手できる保証はまったくない。

 ブラウザ保護を有効にしているエフセキュアのユーザは、こうした疑わしいサイトから保護されている。

—————

 Post by — Karmina and Christine