1月7日、Wired誌は「How the NSA Almost Killed the Internet(NSAがほとんどインターネットを殺した方法)」と題するSteven Levy氏の記事を掲載した。

 これは絶対に読む価値がある。

 何といっても、メディアへの情報漏えいに関するタスクフォースを率いるNSA幹部のRick Ledgett氏による以下の部分がある。

 「私たちは防衛に大きく偏っていた。」とLedgett氏は付け加えた。世界中のユーザに影響を与えてきた可能性のある、ある企業のソフトウェアの深刻な脆弱性をNSAが発見した事案について言及したときのことだ。「我々は数日間内部でこれについて議論し、米国政府全体また米国の大半にとって非常に重要な問題なので(当該企業の脆弱性を)開示することを決定した。広範な標的に対して、いつまでも続く好機ではあったのだが。」

Rick Ledgett

 えっ。NSAが責任を持って「ある1つの」深刻な脆弱性を開示した。えーと…。NSAに賞賛を!

 開示に関するこの事例の話は、数多くのゼロデイエクスプロイトや、(JMicron社とRealtek社の)盗まれた証明書で署名されたドライバー、MD5のハッシュ値の衝突、それにStuxnetDuquFlame経由で世界中に解き放たれたCPLINKの脆弱性をほとんど(かなり、どころではない)埋め合わせてしまうものだ。

 我々は防衛に大きく偏っていた?

 お願いだ。これは真面目くさった顔のテストを通らない、というだけのことではない。