火曜日、Facebook Securityはマルウェアのクリーンアップを容易にするための新たな取り組みを発表した。そして、その取り組みに当社が参加することを非常にうれしく思っている。エフセキュアは、マルウェアのクリーンアップを行うベンダーとして現在パートナーとなっている2社のうちの1社だ。

 10億人超のユーザがいるフェイスブックは、脅威を検知するのにうってつけの極めて類を見ない有利な位置にいる。他ではほとんどできない規模で、パターンを確認できるのだ。非一般的なブラウザプラグインをインストールさせるスパムリンクを送り込むユーザアカウント…、そう、こうしたアカウントはマルウェアに影響を及ぼされているコンピュータから接続している。では、それについて何をすべきか?

 我々が参画したのはそこだ…。

 Facebookに焦点を合わせたマルウェアの症状を特定すると、Facebookはログイン中に以下のプロンプトを案内する。

Facebook, Your Computer Needs To Be Cleaned

 次に、ユーザに当社のOnline Scannerをダウンロードする選択肢を提示する。

Facebook, F-Secure Online Scanner

 ダウンロードと起動が完了すると、ユーザはFacebookへの投稿を続けることができるようになる。

 当社のスキャナはバックグラウンドで実行され、終了するとFacebookの通知を生成する。

Facebook, F-Secure Online Scanner: finished

 Facebookに焦点を合わせたマルウェアがスキャンを促すトリガーとなったとしても、当然ながら当社のスキャナは、存在するならさらに多くの脅威を検知する。もし困難なケースが発見された場合、Facebookは当社のUIを前面に移動する。

 このプロジェクトにおける、当社のサービスマネージャ「Chanki」は以下の見解を述べている。

 1 — 必ずしも悪意があるというわけではないが、デフォルトでクリーンだとは分類しがたいような、疑わしいインストーラが大量にある。正当な使用法もある、共通プラットフォームを活用するアイテムを複数インストールするようにインストーラが設定されている場合、良いものと悪いものを区別するのは課題となる。

 2 — 我々はまた、FirefoxおよびChrome上の悪意のあるブラウザ拡張の分類、検知、削除を扱う方法を考え出す必要がある。これらのブラウザ拡張は、Facebookのプラットフォームに対して非常に攻撃的な方向性を示している。その典型は、トルコ発祥のマルウェアKilimなどのファミリーだ。また、このブログで以前取り上げたことがあるFBSuperといった、それより以前の攻撃もある。攻撃対象はWin32 OSに留まらない。前述のブラウザに代表されるプラットフォームについても考慮に入れる必要がある。

 3 — 我々は、マルウェア作者にとってBitcoinがいまだに大きな動機付けになっていることも発見した。Bitcoinのマイナーを拡散、インストールするベクターとしてFacebookを活用している2つのマルウェアファミリー、NapolarおよびLecpetexを識別した。

 上出来だ、Chanki!

 当社のOnline Scannerを試したいなら、Facebookのプロンプトを表示する必要はない。ご自由にダウンロード、実行してほしい。USBのツールキットに加えよう。最新の検知のためにオンラインでのアクセスが必要だが、Webベースではない。複雑な脅威が発見された場合、仮想Linuxマシン内にリブートしてからWindowsへ戻る機能など、このスキャナには巧妙な機能がある。すばらしい。

F-Secure Online Scanner UI: Start

 最新のバージョンはいつでもf-secure.com/online-scannerで見つけ出せる。