今回が、エフセキュアのプライバシー保護の原則について説明するシリーズ(全3回)の最後のブログ記事です。前回までに、当社の基本理念を説明し、セキュリティがプライバシー保護に欠かせない理由について述べてきました。
 
しかし、プライバシーの保護とは、皆さんのデータを保護し、安全な状態に保つということだけを意味するのではありません。プライバシーの保護とは、私たちが企業としてどのように行動するかということでもあるのです。エフセキュアをプロバイダとして選ぶ場合、皆さんが知りたいのは、当社が責任ある形で行動しているか、ユーザのプライバシーを幅広い意味で支持しているかという点です。
 
私たちは、意味のあるメッセージを送り続けます
 
顧客に対するメッセージとマーケティングは、いつでも慎重に対応すべき課題であり、それに対する意見も分かれます。人によっては、あらゆる種類のマーケティングメッセージに拒否反応を示します。一方、気にしない人もいて、中には一部のマーケティングメッセージは役立つと考える人もいます。エフセキュアが顧客に接触する理由は、いくつかあると言ってよいでしょう。まず間違いなく、当社の製品とサービスポートフォリオを宣伝することが挙げられます(これこそ、マーケティングです)。また、ユーザが使用する製品について必要な情報を届けるという理由もあります。さらに、直接当社の製品とは関係しなくても、興味を引くと考えられる一般的なセキュリティとプライバシーに関する情報もお送りしています。私たちは、受け取る情報すべてに対する重要な情報の割合が最適になるようマーケティングメッセージを届けることを目指しています。皆さんは、内容に応じて受け取りを選択したり、断ったりすることで、当社からの情報の受け取り方を調整することができます。
 
私たちは、善良な企業です
 
経済的や外交的な利益を得るために、プライバシーに脅威を及ぼす力が世界中で働いています。つまり、プライバシーはもはや単なる技術的な問題ではなく、極めて倫理的、政治的な問題でもあるということです。そして、当社としても企業としてどのような立場を取るかを選択しなければならないときが来ています。エフセキュアは、プライバシーを侵害する開発には断固として反対します。プライバシーを保護するツールを販売するだけで、プライバシーへの脅威に対しては沈黙するという姿勢は正しくありません。私たちは変化を要求します。その姿勢は、「デジタルフリーダム宣言」にも反映されています。また、@MikkoのTEDでのプレゼンテーションもご覧ください。私たちの姿勢を最も効果的に訴えている人物は、他にはいません。
 
透明性
 
皆さんは当社に対して、「良さそうなことを言っているけれど、信用できるのだろうか?信頼していいのだろうか?」という疑問を持つでしょう。私たちが美しい言葉を並べるのは簡単ですが、お客様である皆さんには、私たちの主張を確認する手段はほとんどありません。そこで、必要になるのが透明性です。エフセキュアは先頭に立って、収集したデータの種類、データの処理方法、当社が拠り所とする原則を公表いたします。このようにして、単にマーケティングメッセージとしてプライバシーを利用する企業との違いを、最もわかりやすい方法で示します。
 
この原則に従って、私たちはプライバシーを保護するソリューションを提供いたします。お気づきのように、これは簡単なことではありません。当社のあらゆる階層からのコミットメントを必要とします。この原則を公開することは、当社の姿勢を示す一部にすぎません。本当に重要なのは、どのように毎日の通常業務を行っているかということです。私たちは、常にこの原則を心に留めながら、システムとプロセスを設計し、これらが決して侵害されないようにする必要があります。
 
私は夢を見ているのかもしれませんが、このような原則が十分に行き渡った社会で、デジタル市民として暮らすことに憧れています。現時点では、この望みはかなわないかもしれませんが、私たちは少なくともその実現に向けてできることをしています。社会が皆さんのプライバシーを侵害する可能性がありますが、私たちエフセキュアはこの原則を実現するよう熱心に取り組んでいます。まずは当社の製品という、デジタルの世界では小さな領域ですが、そこから取り組みを始めています。皆さんは選択することができます。この原則を支持していただけるなら、エフセキュアを選択して、プライバシーをより強力に保護することができます。
 
安全なネットサーフィンを
 Micke

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