企業は現在、かつてないほど多くの個人情報を入手するようになっています。しかし、皆さんはそのデータがどのように利用されているか、ご存知でしょうか。

1月28日は、データプライバシーデーでした。エフセキュアでは、ハッカー詐欺師WiFiスヌーピングといったオンライン犯罪から個人データを保護することについて、普段からよく話題に取り上げています。しかし今日は、私たちのプライバシーがどのようにして個人情報を収集する民間企業から合法的に侵害されているのか、そして、どのようにしたら自分自身を保護できるかについて、少し考えてみたいと思います。

私たちは企業に対し、これまで以上に多くの個人情報や購買習慣を提供しています。ウェブサイトのフォームに記入する場合などは、私たちはそれと知りながら、企業に個人情報を与えています。また、ウェブ上でのクリックを追跡し、私たちの趣味や好みについてのデータを得ているオンライン広告業者について言えば、私たちは気づかないうちにそうしています。こうした広告業者は、私たち個人についての詳細かつ膨大なプロファイルを構築しており、これにより、私たちがクリックする可能性の高いオンライン広告でターゲットを絞ることができるのです。私たちがインストールしているアプリは、さらに多くの個人情報を蓄積しています。ソーシャルネットワークプロバイダやeメールプロバイダに対しては言うまでもありません。

その結果、私たち一人ひとりに関する大量のデジタルデータが拡散し、それを制御することは非常に困難です。

Adroit Digitalの調査によると、回答者の58%は小売業者から優待キャンペーンなどの特別なサービスを利用する際に多くの個人情報を提供しなければならないことを快く感じておらず、また、82%はオンライン広告業者が所有する個人情報の量に不快感を抱いています。さらに、SASの調査では、回答者の69%以上が、最近の数々のニュースにより企業が保有する個人情報に対する懸念が高まったと答えています。

今やありふれたものとなったデータ漏洩などのニュースを見れば、これも当然でしょう。それと同時に企業などの組織が、預かったデータをどう利用しているのかということに対する不信感も影響しています。例えば先週、米国国民は、政府の保健医療ウェブサイトが広告業者や分析業者に利用者の個人情報を秘かに流出させていたことを知り大きな衝撃を受けています。

エフセキュアでは、お客様のデータやコンテンツのプライバシーを尊重すべき責任について、常に多大な配慮を払ってきました。当社は最近、エフセキュアの核となるプライバシーポリシーをまとめ、世界に公表しました。さらに、Mickeは最近の3回シリーズにおいて、それらをさらに掘りさげています。

当社は、皆さんのプライバシーを保護するお手伝いをするため、懸命に取り組んでいます。例えば、Freedomeのようなプライバシー保護製品を開発し、オンライン広告業者の追跡を阻止することにより、個人情報を守ります。

私たちエフセキュアは個人情報の追跡に関して、少なくとももう少し自覚を持ってもらいたい(まだ自覚が足りないとすれば)と思っています。そこで、データプライバシーデーの今日、個人情報を拡散させないようにするためのヒントをいくつかお伝えします。

個人情報を守るための6つのヒント
  • コミットする前に確認する:企業との関係において多量のデータを引き渡す必要がある場合、プライバシーポリシーを確認して企業が顧客情報をどのように利用しているかを知る。
  • プライバシーモードを選択する:ウェブブラウザ内のプライベートモードまたはシークレットモードを選択して、ウェブサイトがcookieを使用して個人を特定できないようにする。
  • 設定を確認するこのリストを使って、eコマースやソーシャルメディアなど、あらゆる人気サイトにおけるプライバシー設定を確認する。リストはデータプライバシーデーを支援する人たちから提供されているものです。
  • 安心して検索する:エフセキュアの無料検索エンジン、F-Secure Searchを利用する。検索履歴がどこにも保存されないため、ユーザが特定されることはありません。
  • 情報を得る:エフセキュアの無料アプリ、F-Secure App Permissionsを利用する。携帯電話にインストールしたアプリにどのような情報が提供されたかを知ることができます。
  • 広告業者と距離を置く:エフセキュアのプライバシーアプリ、F-Secure Freedomeを利用する。サードパーティのオンライン広告業者によるインターネット上での追跡を阻止できます。Freedomeはこちらから、14日間の無料体験版をご利用いただけます。

よいデータプライバシーデーをお送りください!

>>原文へのリンク