これまでの歴史には数々の終末予言がありました。統計では、そうした予言のほぼ100%が間違っていることが明らかになっています。私たちがまだこの世界にいることを考えれば、それは間違いないようです。:) ヴィント・サーフのデジタル暗黒時代の予告はそれほど悲観的なものではありません。彼の言う終末は、私たちのデータにしか影響しませんが、それでも恐ろしいことには変わりありません。それでは、デジタル暗黒時代とは何なのでしょうか? そして、私たち一般人にどのような影響があるのでしょうか?

サーフ氏は、電子データ処理における根本的な課題のひとつについて忠告しています。技術がまだ未成熟で、場合によっては信頼できないこともあります。特に問題なのは、ストレージメディアの寿命です。従来の写真プリントは数百年持続し、最古の書物としては数千年前のものが保存されていますが、電子データメディアの寿命は数十年と言われています。その上、急速な技術開発によりメディアが壊れる前に互換性が失われていく場合もあります。デジタルストレージは、保存しても何も取り出すことができない、ブラックホールと化す可能性があるのです。その結果、デジタルの記憶がほとんど残らない、暗黒の時代が到来するとサーフ氏は言うのです。しかし、この恐怖のシナリオが現実となる可能性はどれほどでしょうか?サーフ氏が言及しなかったいくつかのポイントを詳しく検討してみましょう。

  • デジタル技術を正しく使えば、データの寿命は実際のところ無限に延ばすことができます。昔の写真は1日目からゆっくりと色褪せ始め、完璧なコピーは存在しません。デジタル情報なら、品質を低下させることなく、新しいメディアに何回でもコピーすることができます。
  • デジタルメディアの寿命は限られています。しかし、技術の急速な発展によって、ほとんどの人が知らない間にこの問題は解決されるでしょう。ハードディスクの磁力が弱くなり始める前にコンピュータが時代遅れになり、遅くなるため、すべてのデータは新しいコンピュータにコピーされることになります。(* 新しいメディアにデータを定期的にコピーする必要性も、互換性の問題を解決します。普通は、5〜10年以上前のメディアにアクセスする必要はありませんし、これくらいの古さであればまだ互換性はあります。互換性のないメディアを説明するためによく引き合いに出されるフロッピーディスクは、25年以上前のものです。(*
  • それではファイル形式はどうでしょうか?将来のコンピュータシステムに現行のファイル形式のサポートを実装することは簡単です。これはニーズがあれば実現するでしょう。JPG画像、MS WordまたはPDF文書のような一般的なファイル形式を使用している場合は心配する必要はありません。これらの形式が長期にわたりサポートされることは間違いありません。しかし、一部のあまり一般的ではない珍しいファイル形式を使用している場合は、問題になる可能性があります。
  • 今やクラウドストレージの時代を迎えつつあります。データは、私たちの代わりにバックアップと定期的なメディア更新の両方を行ってくれる、専門的に管理されたデータセンターに転送されます。確かに、これらのデータセンターにも障害が起きる可能性があります。しかし、一般的に自分で行うバックアップ手順よりも信頼性が高いと言えます。
  • クラウドストレージの使用によって新たな脅威が生まれます。検討しているクラウド企業がいつまで存続できるのか?データの保存先を決める際によく考えるべきです。
  • データに対するもうひとつの大きな脅威は、私たち自身の態度です。デジタルデータの取り扱いは非常に簡単で、削除も簡単にできてしまいます。私たちは、データの価値を認識して、確実に保存されるようにする必要があります。
  • 最後に大切なことをお伝えします。アナログだろうとデジタルだろうと、すべてのデータにとっての極めて大きな脅威は、データを見つけることができないことです。私が持っている古いスライド写真の箱は、年と場所を書いたラベルしかついていないので、ほとんど役に立ちません。特定の写真を探し出すのは気が遠くなるような作業です。しかし、デジタルコレクションなら場所、時間、機器、技術データ、キーワードなどで簡単に検索できます。この観点から見ると、デジタル以前の時代が本当の暗黒時代だったと言えます。

まとめましょう。デジタル革命が新たな課題を生み出していることは事実です。私たちはそうした課題を認識しておく必要があります。しかし幸いなことに、この課題に取り組むためのツールがあります。デジタルストレージにより多くの人が個人データを失うことになるのは間違いありません。ディスクは毎日クラッシュし、データが失われています。そのため、自分のデータを適切に扱わなければ、デジタルストレージが皆さんにとって個人的な暗黒時代をもたらすリスクは実際に存在するということです。

ただし、広義のデジタル暗黒時代について心配する必要はありません。歴史家は、私たちの社会について十分な情報を簡単に入手できます。一部の人がファイルを失くしたとしても、まだ十分な情報があるため、影響はありません。実際には、データオーバーロードが問題になる可能性の方が高いでしょう。

良いニュースです。世界が終わるわけではありません!

 

安全なネットサーフィンを
 ミッケ


(* これは、あなたがファイルをコンピュータ上に保存するものと仮定しています。これらの問題は、外部メディアにファイルをアーカイブし、後で使用するつもりで保存して、20年くらい後にそのファイルのことを思い出した場合に現実のものになります。

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