もしあなたがこの問いの答えを予想しても、まず正解は出ないでしょう。最近の調査によると、アップル製品は脆弱性の数が最も多い、つまり、セキュリティ面が最も弱いことがわかっています。脆弱性の数を数えるだけというのは、セキュリティの強度を測る上であまり科学的な方法とは言えませんし、数字の解釈に関する議論も起こっています。しかし、いずれにせよ、古い思い込みを否定するのに役立つ、歓迎すべき発見といえます。

アップルは長い間セキュリティの問題を頑なに否定してきましたし、セキュリティのイメージを構築するマーケティングにも成功しました。一方、Windowsは最もマルウェアの標的にされるシステムでした。マイクロソフトはウイルスや脆弱性の問題に本腰を入れ、最前線で取り組んできました。評判は低下したものの、マイクロソフトは徐々にセキュリティを強化し、セキュリティホールを埋めるのに有効なプロセスを構築しました。マイクロソフトにはセキュリティにおいて最も重要なもの、つまり、正しい姿勢があったのです。それはアップルにはないもので、最近の脆弱性に関する調査がその結果を示しています。

さて、ここで安全なOSを選びたい方々のために、4つのポイントをご紹介します。
  • セキュリティを考えるとき、評判のことは忘れてください。かつてWindowsのセキュリティは良くありませんでしたし、人気が出る前のアップルのコンピュータを攻撃しようとはだれも考えませんでした。しかし今では、Windowsが安全ではなくアップルが安全だという古い認識は、ただの思い込みです。
  • 広く使われているプラットフォームのほぼ全てに対し、マルウェアは存在します。Windows Phoneは事実上リスクがないただ一つの例外です。WindowsとAndroidは最も広く使われているシステムで、マルウェアの作成者たちはそれらを一番の標的にします。したがって、これらのシステム用のマルウェア対策製品の必要性も自然と大きくなります。しかし、現在のいわゆるウイルス対策製品は、実際には一般的なセキュリティ製品一式です。例えば、スパムや安全でないウェブサイトからも保護するためのものです。つまり、あなたがお使いのシステムがマルウェアの主な標的でなかろうと、セキュリティ製品が必要になるのです。
  • では、どのシステムが最も安全なのでしょうか。それは、定期的な修正が行われているシステムです。WindowsもOS XもLinuxも、主要なシステムは一般の個人ユーザには十分なセキュリティを持っています。しかし、セキュリティアップデートを無視してしまえば、それらのシステムも安全ではなくなります。つまり、セキュリティは一般の人々にとってあまり選択基準にはならないのです。
  • 電話やタブレットなどのモバイルデバイスは一般的に、システムアーキテクチャがより新しく、ソフトウェア配信プロセスもより安全なものになっています。デスクトップやラップトップをどうしても使う必要がありますか?それともタブレットに切り替え可能でしょうか?旧式のデバイスを使わないことも、セキュリティを強化する一つの方法です。いかがですか?

要約すると、あなたは好きなOSを選べますし、どのシステムを選んでも比較的安全なのです。いくつか違いもありますが、それはどちらかというと、デバイスが旧式か新式かの違いです。アップルかマイクロソフトかLinuxかの違いではありません。また、デバイスの選択よりも、あなたの行動自体がセキュリティに及ぼす影響の方が大きいこと、何をするかにかかわらず、100%安全ということはあり得ないということを覚えておいてください。


安全なネットサーフィンを。
Micke


2月27日追記。はい、この議論の余地のある調査は、全く予想した通り、実際に激しい論争を巻き起こしています。アップルを擁護する記事もあります。欠点もあり、セキュリティに関して非常に限定的な見方をしたものですが、重要な論点も含んでいます。もしアップルが完全で無敵であると考える人がいまだにいるとしたら、目を覚ますときです。そして、当然のことながら、一般ユーザにとってはこの議論自体が無意味です。お持ちのOSを修正しつづければ大丈夫です)Jussiさんもほかの皆さんも、フィードバックをありがとうございました


>>原文へのリンク