アメリカの政治に通じていなければ、ミッチ・マコーネルが誰であるか、おそらくご存知ないでしょう。

The Intercept紙は最近、この上院議員が、元NSAの契約職員であったエドワード・スノーデン氏について(マコーネルと共和党の一派は侮蔑的に「エリック・スノーデン」と称していますが)、彼の証言が立証されないよう躍起になっていると報じました。

もしそれがマコーネルのゴールであるなら、すでに負けています。

彼が属する共和党は、マコーネルがアメリカ自由法を妨害し弱体化させることを防ぎました。この法案は愛国法215条を改革するもので、すでにオバマ大統領が署名しています。米国による監視を制限する、数十年で初めての法律となりました。報道の自由基金は、この法にはまだ多くの欠陥が残っているものの、歴史的であるとしています。そして、もしスノーデン氏が、米国が監視国家であることを示す大規模で語られることのなかった証拠を明らかにするデータを、報道機関に手渡すことがなければ、こうした動きは決して起こらなかったでしょう。

最初の暴露は、Guardian紙が翌日に全文を公表することになる、2013年6月5日のプレビューでした。最初の記事は、電話のメタデータを大規模に収集することを具体的に取り上げた裁判所の命令を明らかにしました。これはアメリカ自由法によって修正されています。そして暴露は続いています

「個人的には、私たちの特権的な生活を無意味なリスクに晒し、世間の人々が暴露に対して無関心で皮肉な態度を取るかもしれないと懸念したときもありました」とスノーデン氏は暴露の記念日にNew York Times紙で記しています。「それがまったく間違いであったのは、非常に喜ばしいことです。」

スノーデン氏が私たちに示してくれたことで、インターネットのカルチャーが変化したことは疑いの余地がありません。罪の無さは失われ、私たちの生活の大きなイノベーションは、人類の歴史上、もっとも効果的なスパイ・ツールへと変わりえることに気づきました。

人々は今や、自分のデータが政府や企業によってどのように使用されるのか、大きな懸念を抱いています。米国人の91%は、企業によってデータがどのように収集され使用されるのかについて、コントロールを失っていると感じています。そして企業も応えています。アップルのティム・クック氏は暗号化を擁護しており、Facebookでさえ行動を開始しようとしています。暴露に関する映画 Citizen Four は、オスカー賞を受賞しました。多くの米国人は、スノーデン氏は帰国すべきときだとさえ述べています。

しかし The Onion紙が簡潔に報じているように、更なる改革と警戒が必要です。



世界中で法を守る人々が例外なくプライバシーを期待できるように保証する法制や、さらなるスノーデン氏を待ち続けているのだと、意思決定者たちに思い出させることで、私たちは役割を果たしたいと考えます。弊社のミッコ・ヒッポネンが2013年10月に初めて発言したように、現在もまだ行動する時なのです。

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