エフセキュアスタッフのKaisu は、観光学を学んでいます。彼女が5月に発表した 『若年層旅行者の情報セキュリティに関する知識、および情報セキュリティに関連した行動』 という論文は、非常に興味深い内容でした。世界の国々は近くなってきています。人々が旅行に出かける機会はますます増え、今では旅行中でもインターネットへの接続が可能です。その一方で、未知の環境でのITサービスの利用が、新たなセキュリティリスクをもたらしています。Kaisu は、若年層の旅行者がこれらのリスクをどの程度認識し、リスク緩和のためにどのような対策をとっているのかについて調査を行いました。

調査に基づいた論文では興味深い事実が取り上げられています。 例えば、実質的にはほぼ全員に相当する95.7%の若年層旅行者が、旅行中もスマートフォンを持ち歩いています。さらに3分の1がノートパソコン、4人に1人がタブレット端末を携帯しています。若年層旅行者の間で最も使用されているアプリやサービスには、写真撮影やソーシャルネットワークに関するもののほか、通信アプリやEメールがあり、これらはすべて旅行者の約90%に利用されています。これらに次いで利用されているのはネットサーフィンの72%です。ここでは調査内容のすべてはお伝えしませんが、Kaisuの論文については こちらをご覧ください。

しかし、私が最も興味を持ったのは、実は論文では述べられていないことでした。若い旅行者がスマートフォンを携帯し、写真を撮ったりソーシャルメディアを利用したり、ネットサーフィンを楽しみメールのやり取りをしているというのは、特に目新しいことではありません。これは普段の生活でもやっていることで、旅行時に限ったことではありません。残念なことに、論文では若い旅行者の自宅での行動については調べられていませんが、おそらくは同じようなものだろうと推測できます。そして、実はこのことこそが、今回の調査における最も価値ある発見のひとつなのだと考えられます。つまり、もはや旅行中だからといって、普段と同じようなITサービスが利用できないということはないのです。

私は、ずっと昔の、自分が子どもだった頃を思い出しました。携帯電話が登場するよりも前のことです。夏になると、ラジオの放送でこんな案内が流れたものです。「ラップランドを車でご旅行されている、ドイツからお越しのミュラー夫妻にお知らせします。息子のハンスさんに至急ご連絡ください」  スマートフォンにMessenger、WhatsApp、 Facebook、 Twitter、Snapchat、Skype をインストールしている現代人にとっては、とても奇妙に聞こえることでしょう。しかしかつては、旅行をするということが、社会生活から離れたつかの間の休暇を意味していた時代があったのです。しかし時代は変わりました。現代の社会生活は、電子機器を通じて行われるケースが増えつつあります。Kaisuの調査からも明らかなように、これらのサービスはたとえ旅行中でも、私たちから片時も離れることはないのです。

この小さな地球上のどんな場所にいても、同じメッセージングチャネルを変わらず利用できるのです。しかし、メッセージングチャネルにはデータ接続が必要になるため、これが大きな問題になっています。基本的に、海外でデータを送受信する方法は2つあります。1つ目は、携帯ネットワーク経由でデータ通信をする、データローミングを利用する方法です。しかしこの方法は非常に高額の料金が発生する場合が多いため、実用的ではありません。そこで2つ目の方法であるWiFi の利用が、効率的で料金の安い代替策となります。スリ被害や過度の日焼けの心配を除けば、無料のWiFiサービスを見つけることが、若年層旅行者にとって最大の関心事でしょう。Kaisuの調査からもうひとつ明らかになったことは、旅行者がデータローミングやWiFiサービスを利用して、この問題を解決していることです。一般的なサービスの利用率の高さが、このことを明示しています。

しかし若い旅行者は、未知のネットワークに接続する際にどのようなセキュリティ対策を取っているのでしょうか。調査では、約10% がVPN を利用し、 20%近くが公衆無線 LANの使用は避けていると回答しています。 つまり、残り70%以上の若年層旅行者が他の対策をとっているか、あるいは何の対策も取っていないのです。 データローミングを使用する旅行者もいますが、大半がリスクを無視するか全く認識せずに、利用可能なWiFi なら何でも使用している恐れがあります。これは賢明な方法ではありません。悪意のある無線ネットワークに接続することは、通信傍受、マルウェアによる攻撃、フィッシング詐欺などさまざまな危険にさらされることになりかねません。

セキュリティ対策として、シンプルで有効性が明らかなソリューションであるVPN を利用すると回答した人が、全体の10%しかいなかったことは驚くべきことです。VPNは「Virtual Private Network(仮想プライベートネットワーク)」の頭文字をとった言葉で、危険性の高い無料ネットワークを通り抜ける、保護された「トンネル」をデータのために作り出します。なんだか難しそう?そんなことはありません。とても簡単です。Freedomeをチェックしてみてください。賢明な10%に仲間入りする、とてもシンプルな方法です。
 
安全なネットサーフィンを
Micke
 
追伸:最近、愛用していたNokia Lumiaをついに手放しました。なぜかって?Freedomeを使えなかったのが主な理由です。海外にいるときは特に、Freedomeが実現する、デジタルの自由(フリーダム)が必要なのです。