Windows 10があなたのデータを狙っています。

例えば、Windows 10は、これを実行しているデバイスに対し、追跡目的で固有の広告用IDを割り当てます。また、ユーザーが言うこと、タイプすることはすべて、ソフトウェアコンフィギュレーションやネットワーク利用、接続データなどを含むテレメトリデータとともに、Microsoftが処理することができるようになっています。これらの多くはオフにすることができます(テレメトリによる収集のすべてが、オフにできるわけではない)。まだの方は、Windows 10のプライバシー設定について、確認してみましょう

TechDirtのカール・ボードは次のように説明しています。「(Windows 10の新たなデジタルアシスタント、Cortanaのような)おせっかいな機能の多くを無効にしても、Windows 10は、ユーザーの制御下にあるとは言えないマザーシップRedmond(Microsoftの本社所在地)への暗号化されたチャンネルを、絶え間なく、うっとうしいほどに次々と開いていきます。」

Windowsの利用状況は分断された状態にあり、これを減らすために、Windows“最後の”エディションへのアップグレードは、無償提供されています。

ただ、アップグレードしていない人、これからもしない人のために言っておきますが、Microsoftはどのユーザーにも自分だけ無視されたという気持ちになってほしくないと考えているようで、Windows 7やWindows 8に対する新たなアップデートにより、Windows 10のテレメトリ収集機能が、これらのバージョンにも追加されます。

Ghacksのマーティン・ブリックマンは次のように書いています。「これらのアップデートがシステムにインストールされると、システム上のさまざまなアクティビティに関するデータが、定期的にMicrosoftに送られます。」 彼はこれらをインストールしないように、呼びかけています。

これらをインストールしてしまった場合、Customer Experience Improvement Program (CEIP)をオプトアウトすることで、データ収集機能の多くをオフにすることができます。Windows 8では、コントロールパネルのAction Centerで設定できます。メニューの左側で、「Change Action Center Settings」を選択してください。

これはプライバシーへの懸念という点で、どれほど大きな問題でしょうか?

要は、あなたが自分のデバイスを使って行っていることのほぼすべてに、何らかの形でMicrosoftにアクセスを許可するという点で、あなたがMicrosoftをどれほど信用しているか、ということにかかっています。Windows 10は色々と高い評価を得ていますが、データ収集の積極性のせいで、今後はプライバシー重視のユーザーの多くを、カスタマイズ性の高いLinux OSへと向かわせることになるでしょう。

一般的なユーザーに関しては、あらゆるデバイスのコネクテッドネスが高まることで、購入時にプライバシーについて、さらに深く考えざるを得なくなるでしょう。これまで私たちの多くは、「私の車や冷蔵庫は、どのようなデータを追跡している?」などということは考えもしませんでした。

Microsoftが、ユーザビリティや安定性のために製品の監視をしなければならないというのもわかりますが、その監視が製品以外にも及ぶとなれば、ユーザーが反発しても当然と言えるでしょう。


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