Radiolabの最新のエピソードは、これまで聞いた中で疑いなく最高の、マルウェアの被害者に対するインタビューだ。Inna Simoneのコンピュータは昨年末にCryptoWallに感染した。彼女の話に基づけば、脅迫者に支払うためにBitCoinを買おうとしたことが、体験した中で最悪の部分だ。彼女の言葉を借りれば、彼女は「二重の被害者!」である。

CryptoWall Decrypter Service

 Innaの娘でジャーナリストのAlina Simoneは、2015年1月2日付け のNew York Times紙で、この体験について記した。後に2015年4月18日のPBS NewsHourの放送で、2人は8分間のコーナーに登場した。しかしInnaのブラックユーモア的な観点を最大限に体感したいのなら、Radiolabのニュースを視聴するとよい。

 以下は、今回の件に関係するCryptoWallの「Decrypter Service(復号サービス)」のスクリーンショットで、推奨Bitcoinベンダーが多数掲載されている。

CryptoWall Decrypter Service Instructions
「いまだBitCoinを購入するのは簡単ではないが、日々簡素化されていっている」

 では、どれだけの人がInnaと同じ状況に陥っているのだろうか?妥当な数値を導くのは難しいが、82,000人超の人々がこのCryptoWall Decrypterのデモ動画を見ている。

YouTube Statistics CryptoWall Decrypter

 上に示した日ごとのグラフにて、1月に落ち込みがあるのを見て取れるだろうか?私には、CryptoWallが正教会のクリスマス休暇(訳注:1月7日)を取ったように見える。

 CryptoWallが要求する金額は地域によって異なるが、500米ドルというのがよく見られる。この金額なら、82,000人のうち10%しか支払わなかったとしても、脅迫者集団に410万ドルの価値をもたらすことになる。

 あるいは「Goldpis Isda」なる人物が言うところでは「little fee(少額)」だ。

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 @5ean5ullivan