1つ、おかしなことがあるのですが、皆さんは考えたことはありますか? インターネットは匿名性の楽園郷ですが、にもかかわらず、たいていの人が実名を使ってFacebookを利用しています。Facebookには実名ポリシーというものがありますが、実はこれは強制ではありません。どのような名前でも登録することもできますし、それをFacebookが検証することもありません。しかしFacebookは通常、あなたの実生活の付き合いの輪の延長です。ですから、あなたの友人たちが知っている名前で登録するのが自然です。ユーザーを自然な形で何かに導くことが、法律や強制的なポリシーよりも、はるかに効果的であることを示す一例だと言えるでしょう。

つまり、自分が望むのであれば偽名を使うこともできるわけですが、たいていの人は本名や定着しているニックネーム、あるいはよく知られた芸名を使っています。* これらの名前には1つ、共通点があります。運転免許証に書かれている名前であろうと、そうでなかろうと、Facebook上の名前は、その人の実生活における付き合いの輪と密接なつながりがあるということです。そこが本当に重要なのです。たいていの人の場合、名前を伏せるために実名を使わないのではありません。それどころか、全くその反対です。よく知られたハンドルネームを使うことで、認識されやすくなります。

硬貨には必ず、2つの面があります。本当に匿名のアカウントは、嫌がらせ、中傷、詐欺、悪徳商法、なりすましなどに使われます。Facebookの実名ポリシーは長年、実施されており、これはFacebookが主に目指すところでしょう。誰もが他のユーザーの通報を行うことができるようなシステムになっています。通報があるとFacebookはユーザーに何らかの身分証明書を提供するよう求め、それがなされない限り、アカウントは停止されたままとなります。しかし、最近、この問題がトップニュースとなりました。このポリシーそのものが、他人への嫌がらせに利用されることが明らかになったのです。アメリカ先住民ドラッグクイーンなどの少数派たちの代表が、数多くの通報の標的となったのです。彼らが使用していた名前は、実名を伏せるために用いられていたものではなく、芸名であり、アメリカ先住民としての名前です。

そこで、EFFが行動を起こし、Facebookの規則を変えるよう署名活動を開始しました。EFFは、現在のポリシーに数多くの問題があると指摘しています。正当な見解が多く見られます。是非見てみてください。

検証された身元が存在しないこと、それがネット上の大きな問題の1つです。その結果、詐欺からいたずらまで、幅広い問題が起きています。しかし、最も目に見える影響の1つが、議論文化の劣化です。憎しみや心の病を爆発させるための舞台となってしまったディスカッション・フォーラムを誰もが見かけたことがあるでしょう。Facebookでも、それを見かけることがありますが、他のフォーラムほどひどいものではありません。その理由は明らかです。ユーザーはハンドルネームを使うこともできますが、実生活の付き合いの輪から名を伏せているわけではないからです。面と向かって話をするよりも、文章で書くほうが、不愉快な意見を述べやすいでしょう。それでもFacebookでは、自分の意見に責任を持たなければなりません。どのような名前を使っていたとしても、友人たちがあなたであることを知っているからです。これは良いことだと思います。Facebookをより良い場所にするものだからです。しかし、実名ポリシーのおかげというわけではありません。議論をより理性的で品位のあるレベルに保っているのは、Facebookの本質です。

ですから、強力な実名文化を持つコミュニティは、間違いなく価値のあるものだと言えます。しかし、そのポリシーがなぜ間違った方向に進んでいるかという点について、EFFも説得力のある主張をしています。そこで、今日は皆さんに2つ質問があります。あなたはFacebookでどのような名前を使っていますか? 実名に関して、どのように思いますか?



 

Facebookでどのような名前を使っていますか?
  • 自分の実名
  • 一般に知られている俗名、ニックネーム、芸名、その他のハンドルネームのみ
  • 一般に知られている俗名、ニックネーム、芸名、その他のハンドルネームと自分の正式名
  • 自分の身元とは完全に無関係の名前

 

Facebookは人の名前に関してどのような対処をすべきだと思いますか?

  • 誰を相手にしているかを把握することは重要。Facebookは実名の強化にさらに取り組むべきであり、登録時のチェックを行うべき。
  • Facebookは匿名を禁止するべきだが、通報があった時のみ対処すべき(現在のポリシー)
  • Facebookは名前に関して干渉することをやめ、その代わり、不適切な行為をやめさせることに集中すべき。


安全なネットサーフィンを
Micke
 
PS. ちなみに、LinkedInもあなたがsockpuppetでない限り、偽名を使ってもあまり意味のないサービスの1つです。

画像提供: Vincent Diamante

* Facebookでは、プロフィールの約9%がある意味“偽物”であり、約1.5%がFacebookのポリシーに違反していると推定しています。詳細はこちらから。


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