私事ですが、近頃インターネット広告の影響をあまり感じなくなってきました。どうやら自分にとって関連のあるコンテンツを識別し、それ以外の不要な情報は取り除くという、脳内のアルゴリズムが発達したようです。正直に言って、閲覧したページにどんな広告があったか尋ねられても答えられないと思います。これは多くの方にも当てはまる傾向ではないでしょうか。ただし、脳の広告ブロック機能は完ぺきではありませんので、広告から 無意識のうちに影響を受けている可能性があります。

広告ブロックの問題は、iPhoneとiPadに広告ブロック機能を容易に導入できる方法をApple社が発表 して以来、大きな話題になっています。この機会を活かしてさまざまなツールが新たに発表されました。エフセキュアが提供する広告ブロックアプリ F-Secure AdBlockerもその1つです。この動きに対してメディアは、広告ブロックアプリの利用増加によって広告収入が減少することに懸念を抱いています。一部の新聞社では、広告ブロック機能を有効にしているユーザに対して、ホームページを閲覧できないようにする措置を取り始めているところもあります。一方、パブリッシャーの間には、インターネット広告の過熱ぶりが今回の事態をもたらしたと認める声もあります。

それではここで、インターネット広告のメリットとデメリットについて考えてみましょう。まずはメリットから見ていきます。
  • 広告主が「無料」のサービスやコンテンツのコストを負担しているため、ユーザは料金を支払わずにすばらしいサービスやコンテンツを享受できる。ただし、その対価として広告主は個人情報を入手し、興味や嗜好に合わせた広告を配信するためにユーザ情報を収集している。
  • ユーザの趣向に合わせたターゲティング広告には、価値ある優待サービスやキャンペーンコードが掲載されていることがあるため、インターネット広告、特にターゲティング広告を役立つと感じるユーザもいる。
  • 楽しいインターネット広告もある。

次にデメリットについてですが、こちらは項目が多くなります。

  • インターネット広告はネット閲覧の妨げとなる。派手に点滅する広告の中から情報を探さなければならないほか、ひどい場合にはポップアップ広告の表示を制限しないとコンテンツの閲覧ができないこともある。
  • そもそもこれが広告の目的なのだが、インターネット広告は、頻繁に不必要な買い物をするようユーザを誘ってくる。
  • インターネット広告には、「次へ」ボタンや「ダウンロード」ボタンをまねたボタンなど、ユーザが広告主のサイトを開くことを狙ったさまざまな仕掛けがある。
  • インターネット広告では、閲覧者にとって不適切なコンテンツが表示される場合がある。
  • インターネット広告経由でマルウェア被害に遭う可能性がある。これは、広告はWebサイトとは別のサーバから配信されるため、マルウェア被害を想定していない定評あるWebサイトに、ウィルス感染した広告サーバが不正な広告を表示する可能性があるためである。
  • インターネット広告は 帯域幅を消費 し、閲覧スピードを遅くするため、インターネットの料金プランによっては、余分に料金がかかる場合がある。
  • インターネット広告がユーザを追跡する主な動機となっている。ターゲティング広告をより効果的にするために、企業の多くが可能な限り正確なユーザ情報を収集しようとしている。精度の高いターゲティング広告そのものに害はないが、収集されたデータが不適切に利用され、深刻な問題をもたらす可能性がある。
このように考えると、デメリットのほうが圧倒的に勝っています。しかし一方で、インターネット広告を擁護する意見にも、耳を傾けるべき点があります。広告ブロックに対して厳しい措置を取るパブリッシャーのほとんどが、広告ブロックは 「ただ乗り」に等しいと主張しています。つまりユーザは対価を払わずにコンテンツを無料で利用しているというわけです。広告はインターネットサービスを支える原動力ですから、この主張を見過ごすことはできません。仮にユーザ全員が100%効果のある広告ブロックアプリを利用した場合、インターネットの世界はどうなってしまうでしょうか。はっきりとは分かりませんが、全く違った世界であることは確かです。その一方で、度を越した広告が見受けられるWebサイトも多数存在するため、広告主が広告ブロックに異を唱えてもユーザの共感を得られないのは当然であると言えます。

インターネット広告をブロックするべきか、それともブロックするべきでないか。この問題に対する明確な答えを見出すのは難しいものです。そこでブログ読者の皆さんにお願いします。インターネット広告に対する皆さんの考えをお聞かせください。

 

インターネット広告に対するあなたの考えに最も近いものはどれですか。次から1つお選びください。

  • インターネット広告は害がない、もしくは役立つものばかりだと思います。サービスやコンテンツのコストを負担している点を考慮すると、インターネット広告はおおむね有益だと思います。
  • インターネット広告は蚊のようにうっとうしいものですが、一方で、なくてはならないものだと思います。個人的には、インターネット広告はブロックするか無視するようにしています。
  • インターネット広告が嫌いです。できる限り広告ブロック機能を使用し、広告ブロックアプリが使えないサイトは避けるようにしています。



上のスクリーンショットはインターネット広告を擁護する記事が掲載されたWebページですが、ここでも肝心の記事が広告に隠れてしまっていますね。


安全なネットサーフィンを。
Micke


>>原文へのリンク