最近、ダークウェブ(匿名化技術などを利用したウェブサイト)の話題をチラホラ見かけます。
Silk Roadの運営者の逮捕、BitCoin事件などありましたので、法執行機関やセキュリティ研究者がダークウェブが注目するのは当然かもしれません。
FBIがダークネット界の重鎮「Silk Road」の運営者を逮捕、Bitcoinが一時暴落
以前からダークウェブは悪の温床となりつつあることが囁かれていました。しかし、実際にどの程度の隠しサービスが存在するのか、あまり気に留められていなかったように思います。
最近では、Tor上でマルウェア用リソースなど900のサービスが稼働していることが確認され、サイバー攻撃に悪用されていることが報告されました。
Number of the week: an average of 900 online resources are active on TOR daily
Tor hidden services – a safe haven for cybercriminals
この辺は予想通りであり、サイバー攻撃がさらに匿名化してる、くらい受け取られてしまうかもしれません。しかし、実際はこれだけではなく、さらに多くのサービスがダークウェブ上に移行しています。
ブラックビジネスそのものがグローバル化し、営業行為としてダークウェブを利用しているわけです。
一般にはあまり馴染みの無い世界かと思いますので、現在どのようなサービスが主に移行されているのか一部を紹介したいと思います。
(1)マネー・ロンダリング、ブラック銀行など
BitCoinの事件以降、これらのサービスは注目されていますね。
(2)ギャンブル
ギャンブルサイトも昔からあったサービス。どのくらいの金額が動いているのかは分かりません。
(3)武器売買
一部、テロ支援などもダークウェブへ移行しつつあります。
この辺は関わりたくないですね。
(4)偽造関係
SuperDollars ?? なんでしょうか、これは??
(5)AXXXXXXX
ノーコメントで。
ちなみに、ダークウェブがハッキング被害に合うこともあります。
この場合は、利用者のリストはどうなるんでしょうか??法執行機関へ提供とかでしょうか??
このようにサイバー攻撃とは離れた分野においても、ダークウェブが利用されるようになってきています。
国境を超えてのやり取りが殆どでしょうから、対策には国家間連携、情報共有などがさらに重要になってきます。
この状況下で各国がどのように対策案を出してくるのか、大変興味深いところですね。